内容説明
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校閲部の丹沢が受け取った、社外校正者からの一通の手紙。小説のゲラを読み、LGBTQの観点から表現を改めるべきではという鋭い指摘が――。ゲラの向こうにいる編集者、そして物語を書いた作家を相手に校閲者はどこまでできるのか!? ときに変態的執念で文字を追い、ときに作品世界の深部に迫る校閲者たちの物語!! ※このコンテンツは固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部義彦
20
小説新潮での連載漫画これにて雑誌連載は終了ですが、webにて引き続き連載するとの事です。1巻では基本的な漢字や語句、事実確認、など想像の範囲でしたが、この巻では、更に表現の内容やポリコレ、差別にも踏み入って、前後編と長くなり編集者も入り交じっての本当にここまでやるのか?の実に面白く勉強にもなりました。因みに外校の丸山ちゃん、パンク、オルタナロック好きで実にタイプです。インドア派に見える丹沢君の趣味が山歩きなのは、安西水丸さんの影響なのですね、素敵です。編集の叶さんも校閲部に関する見方も変化。九重さん渋い!2025/03/04
ふわりん
11
前作の時もそうだったなぁ、校閲ってただ誤字脱字を見つけるだけじゃないんだったなぁと思い出した。前後の繋がりや表現の仕方にもチェックを入れ、時には著者にも返すことがあるということにも驚いた。そういう時に作家の度量もわかるよなぁとも思ったけど。作家や編集者はよく知られてるが、校閲者は縁の下でコツコツ頑張ってる人たちだから博識で力があるのになかなか光は当たらない。どんな題材の作品がきても校閲しなくてはいけないのは大変だろうな。いつも、へぇ、ふ〜ん、と感心しながら読んでる。知らない世界をまた覗いてみたいと思う。2025/04/03
あられ
11
おもしろかった\(^o^)/ 仕事で誤字チェックしているが、見直したら、見直すたび、誤字が見つかる。orz。。。ほんの数ページの書面さえ、この有り様なのに、一冊の本の校正、気が遠くなる。。。しかも、文学に正解はない。頭が下がるお仕事。編集さんとのあれこれもあったけれど、本を、よりよい本を届けていただきたい。九重さんも瑞垣さんも丹沢くんも、がんばってください。外校さんも、がんばってください。2025/03/08
マカ
10
楽しみにしていた2巻が発売。他部署との絡みも出てきて変化も見られた。校閲はやっぱり奥が深いし大変だ。どこまで踏み込んでいいものか悩ましいところもあるだろうな。校閲者さんの他に外校さんもいて凄いなと思った。ホントお疲れ様です!!社食の話が好き。2025/04/01
ヒトコ
6
ネット利用が生活の一部となり誰でも情報発信が可能になった世の中で、出版に係る人々がいかに責任をもって本を世に送り出しているのかを知ることができるお話。 著者と編集者と校閲と印刷所、それぞれが自分の持場で全力を尽くして作られいく本の存在意義を思う。 読書中たまに「誤植?」と思う文章に出会う事があるが、わかっていても直せない事情もあるんですね…。2025/04/16