内容説明
まだ、終わっていない――。
ジャニーズ・ジュニアとして活動していた14歳のとき、ジャニー喜多川による性加害の犠牲になった。22歳での被害告白、その後の長きにわたる孤独な闘い。BBCと国連への協力が、ついにジャニーズ事務所による謝罪を実現する。日本社会を揺るがした性暴力事件の当事者による、半生の記録とメッセージ。
推薦 鈴木エイトさん(ジャーナリスト、作家)
この人がいなかったら、何も変わらなかっただろう。
魂を蝕むプレデターとジャニーズ帝国への追及は、未来を奪われた少年たちのためだった。孤独な闘いは大きな渦となり社会を変えていく。
未来を信じつづけた35年間の軌跡が、本書に詰まっている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そら
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『ジャニーズ崩壊の真実』以上に流暢に記述されていると感じてその状況は悲しくもあるが、一連の出来事がとにかく濃縮されていた。これまで誤解していたこととしては2点。ジャニー喜多川の加害は、能動的な行為より少年たちをイカせることにあったため、1日で被害に遭う人も多かったこと。また2023年の謝罪会見でジャニーズ側から「法を超えた救済・補償」という文言が使われた後、メディアは金額に注目したが、平本さんは時効や証明など「法を超えないと対処できない事案」であると解釈し、そこに向き合ったことは評価しているという。2025/02/12