岩波文庫<br> ロンバード街 - ロンドンの金融市場

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岩波文庫
ロンバード街 - ロンドンの金融市場

  • 著者名:バジョット【著】/宇野弘蔵【訳】
  • 価格 ¥1,353(本体¥1,230)
  • 岩波書店(2025/01発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 360pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784003412299

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内容説明

『エコノミスト』編集長のウォルター・バジョット(一八二六―一八七七)は,一九世紀ロンドンの金融市場の実態をつぶさに観察し,金融危機の発生メカニズムと,その際にイングランド銀行が採るべき対応策について論じた.「最後の貸し手」としての中央銀行の行動規範,いわゆるバジョット・ルールを打ち立てた名著.改版.(解説=翁邦雄)

目次

凡例
序言
第一章 序論
第二章 ロンバード街の概観
第三章 ロンバード街はいかにして成立するに至ったかという事情と,なにゆえに現在の形態をとったかという理由
第四章 金融市場における大蔵大臣の地位
第五章 ロンバード街において貨幣の値が決定される方法
第六章 ロンバード街はなにゆえにしばしば甚しく鈍調を呈し,また時に極度に激発するかという理由
第七章 イングランド銀行が確実なる銀行支払準備金を保有し,これを有効に管理するというその職責を果たしてきたやり方に関する詳細なる説明
第八章 イングランド銀行の取締
第九章 株式銀行
第一〇章 個人銀行
第一一章 ビル・ブローカー
第一二章 イングランド銀行に保有されるべき支払準備金の額に対する調整の原理
第一三章 結論
附録
訳者あとがき
解説……翁邦雄
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Bashlier

31
4/5 「元祖・金融危機論」19世紀エコノミスト誌編集者を務めた著者がイングランド銀行の役割について語った本書。中央銀行は金融危機の際、流動性供給により可能な限り商業銀行を支えるべきと熱烈に語ります。明確な”銀行を潰すべきでない”(Too big too fail)派。リーマンショックにより本著の正しさが証明され、今年のUBSによるCS救済に繋がっているように読み取れます。1873年の出版から丁度150年目に、巨大救済合併が起きたのは偶然なのでしょうか?歴史から学ぶ大切さを物語っているようです。2023/08/30

Jack Amano

4
1873年にウォルター・バジョットによって書かれたこの本は、中央銀行(イングランド銀行)の役割について論じた名著と言われています。この岩波文庫本は復刻であるため、1941年に出版された初版の第10刷。漢字が古いし、文語体のような書きぶりなので、とても読みにくい。銀行システムや中央銀行の役割などについて、解説した本は他にもたくさんあるので、事実を知りたい人はそちらを読んだ方が良い。ただ、当時から、基本的には中央銀行の役割は変わっていないということが分かるし、彼の洞察の深さは大したものだというのは分かる。2023/07/23

2
現代の金融政策に通じる理論が19世紀の時点で提唱されているのが面白い2024/11/10

ともちん

0
ウォルター・バジョットが1870年頃の金融危機の発生メカニズムと、その際にイングランド銀行が取るべき対策を説く。 銀行の最後の借り手は実質的にイングランド銀行な為、銀行支払準備金はどの程度に設定すべきか。その時の外国資本による債権がどの程度割合を占めているかによるため、一律には決められない。 イングランド銀行の総裁や副総裁、理事はどのような人間がなるべきか。名声が欲しいだけの有参加階級は総裁には不適合。有能で銀行業界に明るくなければならない。2025/07/27

どうろじ

0
19世紀の銀行の印象を知るにはちょうど良いだろう。なぜお金が銀行券を意味するようになったのか、中央銀行とは何か、信用とは?金利とは?為替とは?さらには筆者による理論家への批判もなかなか痛烈だ。制度が育まれるのは常に現実に起きた複雑な事情によるのであり、自然から単線的に発展して生まれるものではないのだ。2025/02/07

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