労働・自由・尊厳 - 人間のための労働法を求めて

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労働・自由・尊厳 - 人間のための労働法を求めて

  • 著者名:相澤美智子【著】
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  • 岩波書店(2025/01発売)
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  • ISBN:9784000026055

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内容説明

労働とは何か.憲法の職業ないし勤労に関する人権は,日本国憲法の全体系においてどのような位置を占めているのか.国連憲章及び世界人権宣言において基本原理とされている「尊厳」概念は労働法とどのような関係に立っているのか――.フランス憲法史,ドイツ憲法史なども視野に入れながら,労働法の根本問題を考察.

目次

はしがき
序論 人間的営みとしての労働
1 労働の重要性
2 なぜ改めて労働の重要性を説くのか?
3 必要な取組み
第I部 労働論──労働の意義と疎外の探究を中心に
第1章 労働の本源的意義
第1節 労働の発生
1 自然史的前提
2 生産と欲望
3 労働過程
第2節 人間性と人格の形成
1 言語活動過程
2 認識過程
3 人間性と人格の形成
第2章 労働の疎外と克服の展望
第1節 資本主義的な労働の疎外とその克服
1 資本主義的な労働の疎外が生じるメカニズム
2 資本主義的な労働の疎外の克服
第2節 官僚制的な労働の疎外問題
1 芝田進午氏の研究に対する疑問
2 ヴェーバーの官僚制論
第3節 小括
第II部 労働法論──疎外の緩和をめざす権利概念の探究を中心に
第1章 「労働の権利」の近代的原型──1789年人権宣言・1791年憲法
第1節 人権宣言・憲法の論理体系
1 人権宣言
2 1791年憲法
第2節 「労働の権利」
1 用語の意味と本書における約束ごと
2 前近代的労働の否定
3 「労働の権利」の近代的制約
4 財産所有の自由とその近代的制約
5 近代法の社会経済的基礎
第3節 公権力および市民の義務
第2章 現代的権利・義務観念の形成
第1節 ワイマール憲法の概要
第2節 「労働の権利」の近代的制約
第3節 資本家の「労働の権利」の現代的制約
第4節 労働者の「労働の権利」の現代的発展
1 自由権の尊重
2 「団結の自由」
3 経営評議会
第5節 公権力および国民の義務
1 公権力の義務の拡大と対公権力支配権の形成
2 国民の義務の増大──共同社会志向
第3章 国際文書における「自由」と「尊厳」
第1節 国際憲章
第2節 世界人権宣言
1 自由
2 尊厳
3 義務
第4章 日本国憲法における「労働の権利」──「職業選択の自由」と「勤労の権利」
第1節 国連憲章の具体化としての日本国憲法
第2節 自己支配権としての「労働の権利」
第3節 「労働の権利」を阻害する前近代的秩序の否定
第4節 「労働の権利」の近代的制約
第5節 資本家の「労働の権利」の現代的制約
第6節 労働者の「労働の権利」の現代的発展
1 尊厳
2 「勤労の権利」
3 「勤労の権利」の具体化としての労働基本権
4 「幸福追求」
第7節 共同的社会へ──国民の市民的倫理的義務
第8節 日本国憲法の建築的構造
結びにかえて
謝辞
資料:権利と義務の一覧表
索引

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