世界最凶のスパイウェア・ペガサス

個数:1
紙書籍版価格
¥3,300
  • 電子書籍
  • Reader

世界最凶のスパイウェア・ペガサス

  • ISBN:9784152103970

ファイル: /

内容説明

イスラエルの企業が開発した、通話・メール・SNS・位置情報などスマホのあらゆる情報を外部から監視可能にするスパイウェア「ペガサス」。このソフトが世界中でジャーナリストや人権活動家の弾圧に悪用されている実態を暴いた執念の調査ルポ。
解説/池上彰

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

129
大統領のスマホが盗聴器と化して国家機密を流出させたら。そんな悪夢を実現させるスパイウェア「ペガサス」が違法な監視活動に使われている実態を、ジャーナリストチームが公開するまでを描く。専制国家が反体制運動家を弾圧し、独裁者が隠し財産を取材する記者を黙らせる便利な道具となっていた。国家安全保障のためなら手段を選ばないのが国際政治の常識だが、ここまで来るとテクノロジーによる恐怖支配が実現している。ペガサスを生んだイスラエル企業は報道により崩壊したが、一度広まった技術は消えることはない。需要ある所に供給は続くのだ。2025/03/23

アムア

5
イスラエル企業のNSOが開発したスパイウェアペガサスに関して調査報道側の目線でまとめた本。ゼロクリック攻撃の手法はかなり衝撃的だが、誰にでも無差別に適用されるようなものではない。その理由は手法がバレるとパッチがすぐに適用されてしまいコスト回収ができないから。 それでも、技術が高度化しながらこのような手法はたびたび出現する。2025/03/02

ドロレス

4
これこの前のイラン攻撃でも使われたんやろなあ。サイモンシン「暗号解読」のPGPや、「ペガサス」読んでるとITの暗号技術や通信の秘密て国家と個人の自由を巡る現代の最も先鋭的な戦場なんだとわかるけど、日本ではもっぱら企業セキュリティやサイバー犯罪の話に終始してる気がする。また自由とか考えなくていい国だから。2025/10/20

Abercrombie

4
イスラエル企業NSOが開発したスパイウェアが、強権国家の監視活動に使われてきた実態を、ジャーナリストの協働プロジェクトが暴くルポルタージュ。話は興味深かったけど、強権国家の人権抑圧、被害者たちのスマホの分析、彼らのプロフィール、この繰り返しばかりが長くてちょっと飽きる。NSOは消えても強権国家やスパイウェアがなくなるわけではない。やりきれない現実はまだまだ続く。2025/03/12

shige

4
調査報道ものルポ。 イスラエル企業製のスパイウェア「ペガサス」が、ジャーナリストや人権活動家の監視や弾圧に悪用された実態を暴いたもの。 ジャーナリストたちが端緒となる情報を把握した後、執念深く証拠を集めていく姿に尊敬する。 NHKでも報道されたので存在は知っていたものの、実際に読むと非常に恐ろしい。 スパイウェアといっても特定のアプリがインストールされるわけではなく、遠隔操作されて録音からカメラを利用した盗撮までできる…というものらしく、スパイ映画を見ているようだった。 プロの仕事に頭が下がります。2025/02/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22312064
  • ご注意事項

最近チェックした商品