内容説明
先読みサービス「NetGalley」にて感動の声、続々!
亡き妻が遺したのは、思い出の写真とレシピ。
柔らか白菜の豆乳胡麻スープごはん、野菜たっぷりクラムチャウダーetc
優しい《スープごはん》が父娘と人々を繋ぐ――。
函館を舞台に描かれる、心あたたまるグルメ物語!
♪巻末には作品に登場した《スープごはん》のレシピを収録♪
(あらすじ)
妻を病で失った青柳和佐は3歳の娘・二瑚を連れ、故郷の函館へと戻ってきた。引っ越しの荷解き中、しまい込んでいた妻の形見であるアルバムを開く。そこには妻の手料理と、笑顔でスプーンを握る二瑚の姿が――。偏食がちな娘の為に妻の遺したレシピで料理を作り始める和佐。新たな職場の仲間、疎遠だった母、ぎくしゃくとした関係の義両親……。妻の優しい《スープごはん》が父娘と周囲の人々を繋ぐ、ほっこりグルメ物語!
【著者について】
森崎緩
北海道函館市出身。2010年『懸想する殿下の溜息』(イースト・プレス)でデビュー。2018年『総務課の播上君のお弁当 ひとくちもらえますか?(受賞時タイトル:ランチからディナーまで六年)』(宝島社)と『隣の席の佐藤さん』(一二三書房)で第6回ネット小説大賞を受賞。他の著書に『マヨナカキッチン収録中!』(双葉社)、『株式会社シェフ工房 企画開発室』(KADOKAWA)などがある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
65
大変だけど、二湖ちゃんがいい子で救われる。お母さんもメロメロになっちゃうんじゃないかな。それにしても、カメラから名前もらうってNIKON?2025/03/04
もちこ
30
妻を病で亡くして、娘の二瑚と二人で暮らす青柳。 残業でお迎えに行けなかったり、自分が風邪をひいて寝込んでしまったり… 子育てにトラブルはつきもの。でも、一人で抱え込む必要はない。 二瑚ちゃんの健気な可愛らしさと、周りの人の優しさと、夫と子どもにたくさんのものを遺して逝った灯里さんの想いと、それを受け取って前に進む決意をした青柳さんの想い。 みんな尊い。 子どもと過ごす「いま」を記録や記憶にしっかり残しておきたいと思った。2025/06/07
よっち
22
妻を病で失い、3歳の娘・二瑚を連れ、故郷の函館へと戻ってきた青柳和佐。妻の優しい《スープごはん》が父娘と周囲の人々を繋ぐ、ほっこりグルメ小説。引っ越しの荷解き中、しまい込んでいた妻の形見であるアルバムから見つけた彼女の手料理レシピと、彼女が撮影した笑顔でスプーンを握る二瑚の姿。偏食がちだけれど娘のために、妻の遺したスープごはんメインのレシピを使って料理を作り始めた和佐が、時には助けられながら新たな職場のやさしい仲間や、疎遠だった母、ぎくしゃくとしていた義両親との関係を改めて築いていく心温まる物語でしたね。2025/03/12
nyanco
19
妻を亡くし、故郷の北海道に3歳の娘の二瑚と戻るシングルファーザー和佐の物語。 二瑚ちゃんがなんとも愛らしい。 亡くなった妻のスープごはんのレシピ、彼女が残したカメラ。 もっともっと生きたかっただろう彼女の想い、ずっと一緒にいたかった遺された家族の想い。 これからも想いを抱きながら和佐と二瑚がゆったりと幸せな時が過ごせますように。 森崎緩さん、初読でした。マヨナカキッチン、小料理屋シリーズ、読んでみたいと思いました。 #NetGalleyにて2025/01/14
えつ
11
妻を病で失った青柳和佐。3歳の愛娘、二瑚と生きていくため、故郷の函館へ戻ってきた。新しい土地で、2人でがんばっていく姿、ちょっと痛々しいけど、応援したくなる。亡き妻の灯が残した写真とレシピがまた良い活躍だよね。スープごはん、美味しそう。巻末のレシピ嬉しいよね。あと、新しい会社は子育てに協力的で、まさに理想そのものだなーって思った。和佐は母親と確執があったかもしれないけど、それも良くなりそうで、ニ瑚ちゃんにもっても怖いおばあちゃんじゃなくなったのが良かったな。灯の両親も前に進んでくれそう。温かいお話でした。2025/05/18
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