内容説明
反体制ハードボイルド小説!
本書は、左翼誌『情況』にて2020年1月号(冬号)から2022年7月号(夏号)まで3年にわたって連載され、好評を博した、『蒼ざめた馬』(ロープシン)や『党生活者』(小林多喜二)の系譜に連なる革命小説である。1980年代から90年代にかけて著者が経験した法政大学の学生運動をもとに、「愛」と「革命」と「暴力」に生きた過激派学生の姿を描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
katoyann
21
外堀大学の黒ヘル(ノンセクト・ラディカル)部隊に所属していた武川武という主人公が学生運動にまつわるエピソードを紹介するという小説である。マルゲリ(マルクス主義者同盟ゲリラ戦線貫徹派)との抗争をメインとして、学生活動家の実態を克明に綴っている。1980年代に学生運動が存在していたことに驚いたが、ヤクザとの関係や警察に追われる中での恋愛など、活動家の知られざる実態を知ることができて興味深い内容だった。結びの言葉も恋愛の格言のようなセリフになっているのが印象的だ。2025/01/02
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