内容説明
ようこそ シジュウカラの言葉の世界へ。
山極壽一先生(総合地球環境学研究所所長)絶賛!
「類人猿を超える鳥の言語の秘密を探り当てたフィールドワークは
現代のドリトル先生による新しい動物言語学の誕生だ」
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NHK『ダーウィンが来た!』をはじめ国内外のメディアが注目する気鋭の若き動物言語学者による初の単著、ついに刊行!
古代ギリシャ時代から現代に至るまで、言葉を持つのは人間だけであり、鳥は感情で鳴いているとしか認識されていなかった。
その「常識」を覆し、「シジュウカラが20以上の単語を組み合わせて文を作っている」ことを世界で初めて解明した研究者による科学エッセイ。
動物学者を志したきっかけ、楽しくも激ヤセした森でのシジュウカラ観察の日々、鳥の言葉を科学的に解明するための実験方法などを、軽快に綴る。
シジュウカラへの情熱と愛情あふれるみずみずしい視点に導かれるうちに、動物たちの豊かな世界への扉が開かれます。読後に世界の見え方が変わる一冊。巻頭口絵にはシジュウカラたちのカラー写真が、巻末にはシジュウカラの言葉を聞ける二次元コードつき。
※この作品にはカラーが含まれます。
※本書に掲載されている二次元バーコードは、デバイスの機種やアプリの仕様によっては読み取れない場合もあります。その場合はURLからアクセスしてください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
292
先入観を取り除くことは如何に難しい事なのか。学部生の研究段階で自然にその先入観を払拭していたのが強かったですね。その考えを再現可能な方法で実証する事で新発見を連発。ジャーナル投稿は研究者にとっては最重要なお仕事の一つですが、投稿先も超メジャーですし、リジェクト(要修正)を受けていない様に思われるのですけど(冗長になるのでカットしたのかな?)。エレガント。そして動物言語学と言うありそうでなかった新分野を拓く。素晴らしい。立ち上がったばかりの研究分野です。新発見の報が届くの愉しみ過ぎて( ¨̮ )。2025/09/06
ALATA
257
うちのかみさんが欲しいというので購入。著者の野鳥を見る目が優しさで溢れている。高校の時に買った双眼鏡が動物の世界を知るきっかけになったという。私も少しだけ付き合ったことがあるがじっくり、静かに、息を殺して見護ることに悦びを感じる。早朝、静かな山間で聴く囀りには癒されます♪★4※ヒヒヒ、ジャージャーと鳥語がわかるシジュウカラの鳴き声リストが付録。スマホで再生できて、早速コピーして持ち歩くみたいです😄2025/06/02
ねこ
239
2025年とても話題になった本。著者はシジュウカラの研究者。高校生の頃から鳥に夢中で大学生では混群をテーマに卒論を書く。軽井沢で3ヶ月間地道な検証を繰り返す。可愛らしい挿絵も多くありますが著者によるもの。現在、東大准教授なのにわかりやすい言葉遣いが印象的。院生になり博士になり大学の時の卒論を精度を上げて再度論文にし世界的に話題に。多くのエクセレントな論文を発表し、そして「動物言語学」を創設。シジュウカラが文法も使っていることを突き止めた。今後、ダーウィンやドーキンスに並ぶ研究者として歴史に名を残すだろう。2025/08/29
R
239
フィールドワークを伴う研究とは何かを見事に描いているエッセーだった。説明説教といったご高説はまったくなく、自身の経験と考えたことをわかりやすく提示していて、日記のような自然な内容なのに、がっつりと研究への気づきと探求に溢れていて、研究者の仕事というものが物凄くわかりやすく書かれていて見事だった。研究対象を見つけるという一番難しい過程をさらっと書いてるところが、実によいなと思うのだが、研究をより広めようという努力の数々もすごかった。NHKの番組撮りが4年に渡っているという情報も驚いた。2025/08/04
Tadashi Tanohata
231
BSテレ東の「あの本、読みました?」で発見。実はシジュウカラ語を理解するやつをもう1人知っている。私の信州の友人だ。即買即読。あのアリストテレスやダーウィンの考えを覆し傲慢な人間を諭そうとする。ただの鳥の本ではありませんぞ。友よ、サプライズでプレゼントするね。魂、震えるよー!2025/06/16
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