内容説明
ようこそ シジュウカラの言葉の世界へ。
山極壽一先生(総合地球環境学研究所所長)絶賛!
「類人猿を超える鳥の言語の秘密を探り当てたフィールドワークは
現代のドリトル先生による新しい動物言語学の誕生だ」
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NHK『ダーウィンが来た!』をはじめ国内外のメディアが注目する気鋭の若き動物言語学者による初の単著、ついに刊行!
古代ギリシャ時代から現代に至るまで、言葉を持つのは人間だけであり、鳥は感情で鳴いているとしか認識されていなかった。
その「常識」を覆し、「シジュウカラが20以上の単語を組み合わせて文を作っている」ことを世界で初めて解明した研究者による科学エッセイ。
動物学者を志したきっかけ、楽しくも激ヤセした森でのシジュウカラ観察の日々、鳥の言葉を科学的に解明するための実験方法などを、軽快に綴る。
シジュウカラへの情熱と愛情あふれるみずみずしい視点に導かれるうちに、動物たちの豊かな世界への扉が開かれます。読後に世界の見え方が変わる一冊。巻頭口絵にはシジュウカラたちのカラー写真が、巻末にはシジュウカラの言葉を聞ける二次元コードつき。
※この作品にはカラーが含まれます。
※本書に掲載されている二次元バーコードは、デバイスの機種やアプリの仕様によっては読み取れない場合もあります。その場合はURLからアクセスしてください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ALATA
179
うちのかみさんが欲しいというので購入。著者の野鳥を見る目が優しさで溢れている。高校の時に買った双眼鏡が動物の世界を知るきっかけになったという。私も少しだけ付き合ったことがあるがじっくり、静かに、息を殺して見護ることに悦びを感じる。早朝、静かな山間で聴く囀りには癒されます♪★4※ヒヒヒ、ジャージャーと鳥語がわかるシジュウカラの鳴き声リストが付録。スマホで再生できて、早速コピーして持ち歩くみたいです😄2025/06/02
R
153
フィールドワークを伴う研究とは何かを見事に描いているエッセーだった。説明説教といったご高説はまったくなく、自身の経験と考えたことをわかりやすく提示していて、日記のような自然な内容なのに、がっつりと研究への気づきと探求に溢れていて、研究者の仕事というものが物凄くわかりやすく書かれていて見事だった。研究対象を見つけるという一番難しい過程をさらっと書いてるところが、実によいなと思うのだが、研究をより広めようという努力の数々もすごかった。NHKの番組撮りが4年に渡っているという情報も驚いた。2025/08/04
Tadashi Tanohata
151
BSテレ東の「あの本、読みました?」で発見。実はシジュウカラ語を理解するやつをもう1人知っている。私の信州の友人だ。即買即読。あのアリストテレスやダーウィンの考えを覆し傲慢な人間を諭そうとする。ただの鳥の本ではありませんぞ。友よ、サプライズでプレゼントするね。魂、震えるよー!2025/06/16
k sato
133
早期退職してシジュウカラの研究者になりたい。動物言語学という新分野を開拓した鈴木先生。シジュウカラ研究の鍵は、執念の観察と発想の転換だった。そして、動物研究の欠点となりやすい種差や実験環境による影響を見事に克服している。研究対象の習性が、研究者に憑依するエピソードには笑った。コウモリ研究者は、真暗な研究室で仕事をしていたらしい。鈴木先生も周囲からシジュウカラに似ていると言われるそうだが、白シャツに黒ネクタイをしていない点ではまだまだだと思う。2025/05/24
なっぱaaua
132
鈴木保奈美が総合司会している「あの本、読みました?」で紹介されて興味を持ちました。シジュウカラ語を研究し著者の行動はとても興味深いものです。研究ってこうでなくては。言語は人間だけのものではない。シジュウカラってよく聞く鳥だけど普段見ることが無いよね。でもいろいろ声を寄り分けてピンチやチャンスを探ってるんだね。学会でも賞賛されていて、こんな地道な研究評価されるのって思っていたけど、世界では最高の評価を貰っているのが嬉しかった。この研究が更に深化してくれることを期待します。2025/07/25
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