角川文庫<br> 偽医者がいる村

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角川文庫
偽医者がいる村

  • 著者名:藤ノ木優【著者】
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • KADOKAWA(2025/01発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
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  • ISBN:9784041148662

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内容説明

大学病院での医療事故に関わり、世間から「偽医者」とバッシングを受け職場を追われた産科医の阿比留一馬は、逃げるように北へと向かっていた。途中、雪の中で産気づいた妊婦に出会い、小さな産院に同行する。そこは村唯一の分娩施設・竹下診療所だった。院長の相良の言葉で診療所で働き始めた一馬は、限界集落の産院の実情を目の当たりにする。さらに、彼の医療事故を世間に広めた女性記者が診療所を訪れて……。現役医師が描く、命に向き合う感動の医療小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タイ子

90
大学病院で産科の医療事故に関わり、その後一人の女性ジャーナリストによって書かれた記事が男の未来を奪ってしまう。男の名前は阿比留一馬、彼は人生から逃避するように北へ向かう途中に産気づいた女性に出会い、何の因果か彼女が住む村の産院に腰を落ち着けることに。産院の院長は一目で一馬を医師だと見抜く。村で一軒の医院も建設会社に買収されようとする中、一馬の記事を書いた女性記者が訪ねて来る。雪深い限界集落の中での産院の在り方を問いながら一度は諦めた医師の道を再び取り戻すまでの物語。著者が産科医だけに出産シーンがリアル。2025/02/22

ナミのママ

83
藤ノ木さんの作品を読むときはいつも息を止めてしまう。出産のシーンがとにかくリアル。場面を読み終わるといろいろな思いが頭を駆け巡る。それに加えて今作は青年医師の再生物語でもある。医療事故に関わり、さらにSNSで袋叩きにあった主人公の阿比留一馬。その珍しい氏名から身バレしてしまう。彼がたどり着いたのは限界集落の産院。70歳を超え1人医師で診療する院長の日々は過疎地の現在を浮き彫りにしてシビアだ。読みやすいが、読後は医療に関して改めて考えたい深い内容だった。2025/01/27

ゴルフ72

32
兎に角出産のシーンには息が詰まる。男性からすると女性の偉大さがわかり、命の尊さが身に迫ってくる。阿比留先生、相良先生、そして医療事故として記事を書いた美希、それぞれが限界集落の中で心を通わせていく様が素晴らしい。続編を読みたい!2025/04/06

たぬき君

28
大学病院の医療事故に関わった阿比留一馬は村唯一の小さな産院の相良院長の元で働き始めるが、そこに医療事故を世間に広めた女性記者が現れる。限界集落の産院の実情と政治的な思惑を上手く描かれている。産婦人科問題の根深さは都市部でも抱えていると思う。2025/05/31

kanki

27
限界集落の産科診療所の現状。感動した。医者か、偽医者か、選ぶのは自分自身。堂々と生きるのだ。感動した。 2025/05/24

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