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内容説明
「国債」とは何か。おそらく多くの人が「国の借金」と答え、いい印象は抱いていないだろう。しかし、国債が経済においてどのような役割を果たしているかはあまり知られていない。実は国債の仕組みがわかれば、いま日本経済で起こっている変化を理解するのが容易になるのである。国債の定義、価格決定メカニズム、発行方法、主要投資家(日銀、銀行、生命保険会社等)の役割、そして金融政策との関連性について等、日本における国債の仕組みを入り口に、債券や証券、日銀の市場操作などの金融政策、銀行や生命保険の運用などの解説を通して、日本経済の見方が身に着く入門書。
目次
はじめに
第1章 国債がわかれば金融の仕組みがわかる
第2章 国債(債券)に関する基本
第3章 証券会社と国債市場の重要な関係
第4章 日銀の役割と公開市場操作(オペレーション)
第5章 国債からわかる日本の金融政策史:量的・質的金融緩和から量的縮小へ
第6章 銀行や生命保険会社と国債投資の関係
第7章 日本国債はどのように発行されているか
第8章 デリバティブを正しく理解する
第9章 短期金融市場と日銀の金融政策史
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
28
おそらく多くの人が「国の借金」と答え、いい印象は抱いていない「国債」とは何か。国債の解説を通して日本経済の見方が身につく入門書。債権とは何か、その価格はどのように決まるのか。債券と株式の違いと国債市場の投資家は誰か。国債の金利や年限、リスク、インフレを加味した実質金利の重要性。証券会社における国債ビジネス、リスク管理、日銀の役割と公開市場調査はどのように行われるのか、国債からわかる日本の金融政策史、日本国債がどのように発行されているのか、デリバティブや短期金融市場など、わかりやすく解説してくれていました。2025/02/10
coldsurgeon
14
国が発行する債券である国債に関する入門書。国債について基本的な部分を理解すれば、他の債権についても理解できるらしい。しかし、その基本的な部分が、意外と難しい。なんとか読み終えたが、半分も十分に理解できなかったかもしれない。債権を購入することは投資の一部だと思うけれど、個人向け国債に手を出すだけにしておいたほうが良いかもしれない、機関投資家ではないので。2025/02/15
ossan12345
12
難しいですね…この仕組みによって国の財政・経済が回っていると考えれば、そう簡単に理解できると思うのが、舐めているのかも。先物や信用については理解が深まったと思う。普段から予約で物を買ったり・売ったりするのは、正に信用取引ということね。2025/03/31
kamekichi29
11
国債、主に日本国債について。取引や金利との関係など、初心者向けに解説されてます。最後の方は、なんか色々出てきてわかりづらくなったけど、なんとなくイメージが掴めた感じがする。2025/02/08
ゆうすけ
9
2018年頃からつみたてNISA、ideco、米国ETF、国内の高配当株など一通りそれっぽい投資をやってきて昨年個人向け日本国債変動10年を購入した。でも正直そられの商品の中身を全然把握しているわけではないので、勉強してみようと思い読んでみた。正直新書とはいえ、中身は相当ハード。多分これでも相当に噛み砕いているとは思われるが、後半はかなり珍紛漢紛でした。でも読了できたのは、同世代の著者の誠実な筆致に共感したところも大。2025/03/30