NHK出版新書<br> 新・古代史 グローバルヒストリーで迫る邪馬台国、ヤマト王権

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NHK出版新書
新・古代史 グローバルヒストリーで迫る邪馬台国、ヤマト王権

  • ISBN:9784140887356

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内容説明

「日本」はいかに誕生したか?

卑弥呼と三国志、空白の四世紀と技術革新、倭の五王と東アジア情勢──。最新の発掘調査とAI・DNA分析などの科学的アプローチ、さらには中国や韓国の国際研究の成果から、「日本」という国の始まりを多数の写真や図版とともに描き出す。東アジアを見渡すグローバルな視点から謎に満ちた日本古代史の最前線に迫った、NHKスペシャル「古代史ミステリー」が待望の書籍化!

【内容】
第1章 邪馬台国と古代中国  
第2章 最新研究で迫る邪馬台国連合  
第3章 漢王朝の崩壊と「倭国大乱」 
   第4章 卑弥呼×三国志──知られざるグローバル戦略
第5章 卑弥呼の最期と歴史の断絶
第6章 「空白の四世紀」に何が起きたのか
第7章 ヤマト王権と朝鮮半島情勢
第8章 激動の東アジアと倭の五王
第9章 「日本」はいかに誕生したか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ひろし

117
国内に文字記録のない時代、女王卑弥呼と後の古墳時代について新情報を与えてくれる本。古代最大の謎、邪馬台国の所在地については、九州説・近畿説とも根拠を持つことから、単純に白黒つけられず、今後新たな知見が加わるたびに両者の優勢・劣勢の綱引きが繰り返されそうである。もう一つ、三国志の時代に北方の魏が南方の呉と海上で対抗するために、卑弥呼が率いる倭と同盟したと考えられるそうで、当時既に倭は東アジアの一翼を担う存在であったことは誇らしいし、卑弥呼がグローバルな視点で倭をどう導こうとしていたのかと思いを馳せてしまう。2025/04/17

アキ

90
弥生時代から古墳時代の日本と中国や朝鮮半島との関係について、最新の考古学から得られた新知見を紹介している。魏志倭人伝に登場する卑弥呼。吉野ヶ里遺跡のある九州説が有力と考えていたが、奈良の纏向遺跡と卑弥呼の王宮らしき巨大な建造物が発掘された。邪馬台国に関しても九州、近畿それぞれの説が未だ論争中である。歴史書の記載がない空白の四世紀に関して、ヤマト王権の特徴である前方後円墳をAIを用いた研究や、新たに発見された富雄丸山古墳の発見が注目される。グローバルヒストリーとして世界の潮流から紐解く日本史も新鮮であった。2025/07/17

やいっち

74
「卑弥呼と三国志、空白の四世紀と技術革新、倭の五王と東アジア情勢──。最新の発掘調査とAI・DNA分析などの科学的アプローチ、さらには中国や韓国の国際研究の成果から、「日本」という国の始まりを多数の写真や図版とともに描き出す。」というもので、専門家の鋭いが門外漢には分け入りがたい叙述と違って、さすがに一般向けに分かりやすく、且つ所説に目配りの効いた内容だった。いろいろ知見が広まって吾輩には有益な本だった。本書から更に深掘りできたらいいのだが。2025/12/01

さつき

61
NHKスペシャルを見ていたので既知の内容が多いですが、吉野ヶ里遺跡や箸墓古墳、富雄丸山古墳、韓国の前方後円墳など様々なことが一冊にまとめられていてわかりやすかったです。2025/04/08

ヒデキ

51
空白の4世紀の謎について、新しく発見された事象を元に述べられています。大陸から齎された技術や渡来された人たちによって日本が作られていきます。日本の国は、一人の英雄が、建国した国家ではなくて有力者の連合体が、担ぎ上げたトップを元にしていたというところは、いかにも日本的な責任を取らない体制が昔からあったんだなあと思いながら読んでました 2025/03/26

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