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内容説明
大好きな水泳を「あること」がきっかけでやめてしまったすみれ。すみれとは正反対の、クラスで一番目立つグループにいる西原さん。ある日、道でうずくまっている西原さんを助けたことがきっかけで親しくなる。 「わたし、自分のからだから、にげたい」 実はふたりとも自分の「からだ」に悩みをかかえていて――。からだの変化にとまどう二人の少女を通して、第二次性徴の悩みによりそう物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
75
児童書。YA。中学生の体の変化▽永野すみれは小5まで水泳が大好きだったけれど、女性らしくなる自分の体がコンプレックスで水着になりたくない。すみれは、すらっと背の高い西原すみれに憧れている。暑い5月の放課後、通学路で体調を崩したひまりを助けて、すみれの大おばの家に連れて行く。ガーデニングが好きだったひまりは大喜びして、ふたりは大おば、ハルさんの手伝いをすることにした▽「自分の体から逃げたい」思春期の悩みに寄り添ってくれる物語でした。絵が可愛い。2025.1刊2025/02/25
雪丸 風人
15
対照的な二人が抱える葛藤の意外性に注目!主人公は劣等感に染まる中学一年生です。自分が嫌いな彼女が、憧れのクラスメイトと関わるなかで、さまざま感情を味わい、見違えるような成長をしていきます。話が進むにつれ、主人公の天にも昇るような感覚が伝染してきましたよ。感情移入させるな~。その分だけショッキングな事態に動揺させられ、踏み出す場面では活力が湧いてきました。嫌なことにとらわれない秘訣など、10代らしい苦悩を抜け出すためのヒントも描かれているので、物語に救われる子が続出するかも。(対象年齢は11歳以上かな?)2025/04/05
Mayuko Kamiwada
5
自分の体にコンプレックスがあるすみれ。水泳が好きだったが諦めてしまう。目立つことを嫌うすみれだが、クラスで目立つグループにいる西原さんに憧れを抱く。接点がない二人だが、あることをきっかけに知り合うようになる。西原さんには悩みがないと思い込んでいたが、すみれ同様に悩みがあることを知り・・・。中学生は体が少しずつ大人に変わっていく時期でもある。自分の気持ちを置いてけぼりにして変わっていくことは不安になるだろう。誰でもあることだから気にしないではなく、そのときそのときをどう過ごすかが大事だなと思った。2025/03/31
エル
5
成長するにつれ女性らしい身体つきになったことで、大好きな水泳を辞めざるをえなくなったすみれと、背が高いことがコンプレックスだったひまり。大人の身体になることに心がついていかないまさにティーンのお話。それでも大好きな打ち込めるものがあること、理解してくれる友だちがいることで2人はお互いのコンプレックスを乗り越えていく。ぜひ10代の同じような悩みを抱えている子たちに読んでほしい一冊。2025/03/20
鳩羽
5
熱中していた水泳を辞め、特にしたいこともなく学校生活を送るすみれ。クラスで目立つグループに属し、男子にはっきりと意見をいうひまりに憧れている。関わることはないと思っていたが、あるとき具合が悪くなったひまりを助けたことで、二人は親しくなり…。正反対のタイプだが、変化していく身体への戸惑いや自分の嫌いな所を打ち明けあい、紆余曲折を経ながらも次第に仲良くなっていく友情の話。理解してくれそうな大人もいるが、大人の手はほぼ借りず、しっかり乗り越えていくところに成長の強さを感じた。確かにこの制服のデザインは酷い。2025/02/28