ちくま文庫<br> 新版 禁酒宣言 ――上林暁・酒場小説集

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ちくま文庫
新版 禁酒宣言 ――上林暁・酒場小説集

  • 著者名:上林暁【著】/坪内祐三【編】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 筑摩書房(2025/01発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480439888

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内容説明

「私は酒がやめられないのである」「だらしない話である。恥かしい話である」しかし不思議と憎めず愛しい、戦後・昭和の人間模様――。「小生、この度感ずるところあって、酒を止めることにしました。断然止めたいと思います。」「酒を飲むから、仕事が出来ぬ。仕事が出来ぬから、金があんまり入らない。」(「禁酒宣言」)止せばいいのに今日も今日とてふつか酔い、後悔してももう遅い。確かな筆致で人間の生活を描き続けた私小説作家・上林暁の世界から坪内祐三が選りすぐる、ユニークな酒場小説集。解説 青柳いづみこ

目次

女の懸命/暮夜/禁酒宣言/いさかい/春寂寥/魔の夜/お竹さんのこと/愉しき昼食/酔態三昧/春浅き宵/女の甲斐性/たばこ/蹣跚/編者解説 坪内祐三/上林暁の小説における「飲み屋」という「宇宙」 スタンレー鈴木/新版解説 青柳いづみこ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

チェアー

5
私小説はその時期の空気を伝える。読み終えると、自分の周りの空気が少し変わって澱んでいるようにも思える。澱みを澱みとして伝える術を上林は持っていた。そして、澱みにあるなにかかけがえのないもの、ほんの少しの大切なものを見せてくれる。2025/04/23

hitsuji023

4
私のようなおじさんにはホッと一息つけるような小説だった。特にこれといった物語はないのだけど、飲み屋のおかみとのやりとりに情緒がある。歌の歌詞じゃないけれど、なんでもないようなことが幸せだったと思うんだよなあと一人読後に思った。2025/03/14

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