内容説明
「文法とは覚えるべきものではなく、考えるべきもの」として、日本語文法のあらましを平明に解説。話し手は「意味と意味との連合における共通の型」ともいうべきものに適応しながら、聞き手になにごとかを伝えようとする。文法が形づくられるのは、そうしたやりとりの場を通してだ。山田孝雄、橋本進吉、時枝誠記らの学説を踏まえながら、本書は日本語文の構造や単語の種類などをひとつひとつ明らかにしていく。日常のことばへの関心と正確な認識を得ることが文法学習の意義であると訴え、長年にわたり多くの読者に親しまれてきた定評ある概説書。
目次
はじめに/一 文法とはなにか/ことばとはどういうものか 文法とはどういうものか 何のために文法を学ぶか/二 文法に諸説があること/文法と文法論 山田博士以前 山田博士の文法論 橋本博士の文法論 時枝博士の文法論/三 文章と文の種類/文章の構造と種類 文とはどんなものを言うか 文の種類/四 文の構造/文の成分 文節について 文の解剖 「節」と文の構造上の分類 文節論の反省/五 文節の構造──詞と辞と──/単語 単語の二大別 詞と辞 詞と辞との結合 文節の構造/六 文の構造 再説/辞による文の統一 文の成分再説 むすび/七 単語とはなにか/複合語 語の単複の見分け 接頭語・接尾語と辞の区別 接頭語・接尾語を含む語と複合語/八 単語を分類すること/分類の目的 品詞分類以前 語分類のいろいろ 分類の基準/九 単語の種類/(1) 名詞付数詞/名詞 形式名詞 数詞/(2) 代名詞/代名詞の特質 関係の識別 「こそあど」の体系 体言/(3) 動詞/活用する語 活用について 動詞の活用 六つの活用形 活用形の名称 動詞活用の種類 自動詞と他動詞 形式動詞と「あり」(「ある」)/(4) 形容詞/形容詞と動詞の違い 形容詞の活用 形容詞の機能 形容詞の語幹と語尾/(5) 形容動詞/形容動詞を肯定する立場 形容動詞を否定する論 やはり認めておきたい なぜ形容動詞という品詞を立てるか 問題はまだ残っている 用言/(6) 連体詞/(7) 副詞/陳述副詞 副用語/(8) 接続詞/接続詞は辞である 接続詞の成り立ち 接続詞の機能/(9) 助動詞/助動詞の分類 指定の助動詞 打消の助動詞 過去及び完了の助動詞 推量の助動詞 敬語について 敬語の助動詞/(10) 助詞/助詞の重要性 口語助詞接続表 文語助詞接続表 第一類の助詞(格助詞) 第二類の助詞(接続助詞) 第三類の助詞(係助詞・副助詞) 主題と主語 副助詞 第四類の助詞(終助詞)/(11) 感動詞/十 品詞分類・まとめ/参考書/解説(近藤泰弘)/索引
感想・レビュー
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tyfk
Mits
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