妻への十悔

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妻への十悔

  • 著者名:城アラキ【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • ブックマン社(2025/01発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784893089700

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内容説明

淳子さん――。
僕があなたを失って14年が経った。
あの日、あなたに言われて約束したよね。
「無理心中なんて嫌だからね。後追い自殺もダメ」。
僕はまだ、生きている。あなたを失った時間を――。


2010年1月26日。
振り返ると青山アンデルセンの小さな袋を手にした淳子さんは、
そのまま僕の前を横切り、左横に座りながら、
それはあまりに突然の言葉だった。
「膵臓がんだって。
 もう一度正確な検査しないとハッキリしないけど、
 まず間違いないって。レントゲン見たけど、
 肝臓にも3か所転移があって、結構大きい。
 ステージⅣのbだから、手術するのも無理。
 助からないみたい」

『バーテンダー』など数々のヒット作を生み出した
漫画原作家の城アラキは、最愛の妻から突然の余命宣告を受ける。
混乱して子供のように泣き出す夫と、どこまでも冷静な妻。
「ふたりだけのことだから、最後までふたりだけで生きたい」
妻の願いにより、残された数か月をほぼふたりきりで過ごす夫婦。
共に過ごした30年間の、更に濃密な3か月間。
愛して、愛して、愛した妻の、最期の言葉――。
「淳子さんの心の本当の奥底にあった孤独感は、
やはり僕には分からなかった」
妻を失って壊れた心は、簡単には戻らない。
もう戻ることはないのかもしれない。
それでも、美しくて、強くて、聡明だった淳子さんを残したい。
同じように誰かを失くした、誰かのために。
城アラキが2年以上の歳月をかけ、悩み、迷いながら綴った、
妻への愛と後悔のエッセイ。

喪失の対象はさまざまだろう。
時に妻であり夫であり、子供であり、両親であり、
祖父母であり、恋人や友人のこともあるはずだ。
ただ、唯一無二のかけがえのない「その人」。
世界のすべてと交換しても、
もう一度会いたい、もう一度取り戻したい。
そう思える誰か。
そんな誰かを失ったあなたに、読んでほしい。

あなたのためだけに本書を書き始めたい。

城アラキ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

コンチャン

12
妻がすい臓がんで余命3か月と知らされた著者の、それからの日々が綴られています。避けられない悲しい結末を前に、著者の苦悩が伝わる内容でした。自分が同じ状況だったら、どうするのだろう、と考えさせられました。2024/07/21

ピザまん

0
精神的にナイーブな著者の動揺が伝わる本。そうした感性が著作を生業とする才能にも繋がっているのだろう。卒塔婆の件は全くムカついた。2025/09/06

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