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内容説明
静かな海の底。大切なノコギリがぼろぼろになってしまい、ひとり涙するノコギリザメのオジイサン。そこへふと、うみのオバケが現れてノコギリをなおしてくれることに。「わしにまかせておけ」うみのオバケは自信満々にそう言って、ノコギリザメの大切なノコギリをつかむと……?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツキノ
18
【新装版】1999年5月初版、2023年6月発行。ノコギリザメのオジイサが「まいった まいった」。エビが「なにがまいったの?」「ノコギリが ボロボロなのよ」。うみのおばけがノコギリの代わりにいろんなものをつけてくれるけれど、オジイサンは涙を流す。「なみだは、しずかに ながれていったよ。」この繰り返し。なんか味があるのよねぇなんて思っていたらちゃんと意味があった!海の色あいがすてき。一見雑に見える絵も、じつはちゃんとしている。たとえばエビのたたずまいとか、見返しの線(波)とか。長新太さん、おそるべし。【1】2024/01/01
anne@灯れ松明の火
18
新着棚で。長さんの新刊はもう出ないので、復刊らしい。年を取って、ノコギリがボロボロになったノコギリザメのおじいさん。海のオバケが直してくれるというけれど……。奇妙なやり取りで、笑わせる話であるけれど、おじいさんが静かに涙を流す姿には、何だかしんみりしてしまう。どんなに古くなっても、別のものでは代わりにならないんだよなぁ。2023/07/16
gerBera.m
8
それは抜かないでやって欲しかった。入れ替えられるノコギリ🪚ザメが悲しい 2025/07/08
ヨシ
6
読んでいる途中と読了後での感想がこれほどかけ離れている絵本は少ないのではないだろうか。大切なノコギリがぼろぼろになってしまい、涙するノコギリザメのおじいさん。そこに登場したのはうみのオバケ。「わしにまかせておけ」と言って、ノコギリをポイと取ってしまい、次から次へと変なものをつけていく。子どもたちは笑うのだろうが、泣くだけのおじいさんにイラつく私。でも、読了後、流した涙が本当の自分を作っていくんだ…と感動。これは深い大人の絵本。「涙の数だけ強くなれるよ〜♫」という合唱曲が聞こえてくるようでした。2025/06/07
キ♡リン☆か
6
ノコギリザメもおばけに勝手に角を抜かれてかわいそうでしたね。そっからやりたい放題されて。。。最後無事おさまってよかったです。2024/05/21