内容説明
2024年春闘の賃上げ率は5%台で33年ぶりの高水準となった。だが、広がる格差や実質賃金に追いつかない賃上げなど課題は山積。若い世代や非正規雇用など労働組合とつながらない人も多い。一方、欧米では労組回帰の動きもある。働く環境をよくするために今、労組に何ができるのか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
どら猫さとっち
10
今、何故労働組合なのか。人間らしい労働をするには、この組合が必要だ。そう思わせる一冊。特にエッセンシャルワーカーの風当たりは、かなり厳しい。働きやすい環境とは何か、追求し続ける姿勢が本書に伺える。今は労働組合が機能してないような状況にある。本書がその突破口になることを願いたい。2025/04/13
お抹茶
6
労働組合の新しい取り組みと可能性を海外の労働組合の取り組みも参考に記す。労働組合がある方が賃上げ率が高い。自動車総連では,雇用を維持したうえでの事業転換や変換が求められていると考え,リスキリングや在籍型出向や転籍への対応を模索。「数は力なり」でまとまった連合だが,産業別組合によって立憲民主党と国民民主党に支持が分かれると,政策の考え方の違いが顕著になり,国会や選挙で差異が強調されると遠心力が生まれやすい。外国人労働者やNPOや地域福祉にも活動の幅を広げる労組にも取材。2025/11/14
awe
6
朝日新聞の連載をまとめたもの。読んでいて興味深い点をいくつか。◆まずはリスキリングと労組について。スウェーデンの事例をもとに、非正規労働者等労働市場で弱い立場に置かれた労働者の安定雇用と賃金上昇のために労組がリスキリング事業を行うことを提唱している。氷河期世代へのリスキリング支援とかは現在政府も打ち出しているが、労組がその主体となる主張は目新しいなと思った。要は、労働移動の円滑化(とその結果の一つとしての産業構造の転換促進)や個々の労働者のキャリアップのためのリスキリングというよりは、安定雇用・雇用維持2025/09/27
カモメ
5
週休二日、育児休業制度の導入、など労働組合の交渉により成果を享受してきた。その他カスハラを問題化したのも労働組合であり、UAゼンセンが初めて悪質クレームに関するアンケートを行い、実態を明らかにしたことが転換点となった。フリーランスの待遇については米国のアニメーション・ギルドのように産業別労働組合により交渉力を高めることが提案される。また労働組合のある方が賃上げの額の率とも非常に高いそう。産業別労働組合がリスキリングの機能を担いワークルールの講義などを実施し同じ産業における転職を容易にしているのは興味深い。2025/09/08
乱読家 護る会支持!
5
弱者である労働者の生活を守るのか労働組合であり、本来の役割にたち戻って活動をしてくれれば「労働組合の出番!」なのだろう。 しかし、現在の労働組合を見れば、とてもそのような活躍をするとは、とても思えない。上部団体や関連団体のポストや、地方議員のポストなどが欲しくて、労働組合にしがみついている高齢の組合役員。 政治的影響力が弱く、組合員の声を国政に届けているようには思えない連合。 個人主観の行き過ぎ、所属する企業の発展よりは転職を含めたキャリアアップを目指す中堅若手社員。 なので労働組合に期待するのは難しい。2025/03/24




