内容説明
「天皇の前で足を組めた唯一の男」と言われた近衛文麿の通説を覆す、どの歴史家も踏み込まなかった衝撃の真実!
近衛「日露戦争はアメリカの調停を前提としていたから勝てた。そのアメリカと戦うとなれば世界大戦となり、調停者がいなくなる。対米戦争は絶対に不可である」
東条「総理、あなたの論は悲観に過ぎる……人間、たまには清水の舞台から飛び降りることも必要だ」
近衛「それでは……」
近衛密使と蒋介石特使による幻の終戦交渉を記録した近衛自筆文書23枚、初公開!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なっく
18
太平洋戦争で大敗した日本、多くの国民を喪い、今もってエネルギーも食糧も国防も自力では賄えず、米国の関税に青息吐息。なぜアメリカなんかと戦争を始めたんだろうと今なら皆思う。日本はどこで間違えたのか?それが知りたくて読んだ。もちろんなにか特定の人物や事件だけでこうなったわけではないし、引き返す機会はいくらでもあったことを知ったが、慢心というか実力以上の自尊心が底辺にあったような気がする。これは決して過去の話ではない。2025/04/17
TI
5
近衛についてよりも戦前の政治状況についての話が半分くらいまである。どうも著者は皇道派よりみたいでっ真崎甚三郎や荒木貞夫を評価しているようで皇道派なら中国問題はうまくいったと思っているみたい。当時の中堅の暴走では無理だと思うけど。また近衛は日米交渉のためにかなり尽力したとしているが政治は結果。3度も首相をしながら軍部に押され結果を残せなかった近衛は高く評価できない。2025/03/22
Hisashi Tokunaga
2
昭和初期の一ページを近衛文麿で跡どった本。類書との丁寧な比較ができなったが、速読には適しているように思えた。2025/03/01
あまいちろう
1
近衛の卓抜なる世界情勢の分析は大したものだと思うけど、東条英機の世界を見る目のなさが日本にとっては最悪の結末となったね。今になっての後付けだけど、敗戦後、アメリカからの訴追を避けて服毒自殺をするくらいなら、東条と徹底的に戦って死んだ方が良かったのではと思う。それにしても、天皇の戦争責任は戦後アメリカの日本統治のため、問われなかったけど、道義的責任は明確だと思う。2025/03/15
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