内容説明
近世国家権力は、僧侶・神職・修験者(山伏)・陰陽師・万歳・易者・相撲取・梓巫女といった宗教者や芸能者たちをいかに編成してきたのか。近世の歴史像を描くうえで、今や欠かすことのできない研究に先鞭をつけた画期的論考。
目次
序
第一章 近世国家における家職と権威
第二章 近世奉幣使考
第三章 江戸幕府と寺社
第四章 近世国家と本末体制
第五章 近世の僧位僧官
第六章 修験本山派院家勝仙院について
第七章 江戸触頭についての一考察
―修験本山派を中心に―
第八章 修験本山派の在地組織
―甲州郡内地方を中心に―
第九章 近世陰陽道の編成と組織
補説1 近世の祈兊系宗教
補説2 近世の村と寺社
あとがき
文庫版あとがき
索 引
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
iwasabi47
2
補論が概説になってるから、こちらから読むといい。当たり前だが、幕藩体制が出来てから本末関係がはっきりするんだなと。神道と仏教の分離が江戸からはじまっていた話は興味深い。2025/01/25
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1
近世国家 家職 権威 奉幣使 江戸幕府 寺社 社会構造 本末体制 僧位 僧官 修験道 勝仙院 修行 院政期 触頭 修験本山派 在地組織 陰陽道 陰陽師 宗教政策 信仰 宗教儀式 阿弥陀仏 念仏 浄土教 社会的影響 地域社会 武士階級 封建制度 中央集権 幕藩体制 宗教と政治 経済基盤 地方統治 文化発展 教育機関 僧侶の地位 宗派 本覚思想 仏教思想 国家安定 民衆信仰 歴史的発展 祭礼 神社 社会的秩序 徳川家 宗教的権威 絵画と宗教 宗教的救済2025/02/13