講談社文庫<br> 愛の人 やなせたかし

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講談社文庫
愛の人 やなせたかし

  • ISBN:9784065382028

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内容説明

朝ドラ主人公のモデル、やなせたかし
アンパンマンを生み、「詩とメルヘン」編集長として多くの才能を育てた愛と献身の人生を、数々の名作詩とともに愛弟子が描く。
文庫化に際し『優しいライオン やなせたかし先生からの贈り物』を改題、書下ろし掌篇小説「シークレット・ラブ」を収録。解説:永田萠

「君はなんのために生まれたか」
「ぼくは『誌とメルヘン』を
 編集するために
 この世に生まれました
 これが僕の仕事です」
1987年12月臨時増刊号「詩とメルヘンの15年」より

先生は、笑顔で人にパンを分け与えながら、胸の奥に、まるで海のような悲しみを抱きつづけた詩人だった。――やなせたかしが思いを込めて編集を続けた「詩とメルヘン」の”卒業生”が、恩師の作品と人生を貫く「なんのために生まれて、なにをして生きるのか」という思想を名作詩の数々とともにひも解く感動作。

【内容】
プロローグ----やなせ先生、ありがとう
第一章 あこがれよ なかよくしよう----裏町ぐらしの下積み時代
第二章 さびしいひとをなぐさめたい----「詩とメルヘン」の創刊
第三章 死んでもひとをよろこばせたい-----絵本『やさしいライオン』
第四章 愛がなければ生きられない----アンパンマンの奇跡の始まり
第五章 しあわせよ カタツムリにのって----アンパンマンワールドの魅力
第六章 戦場にも花は咲いていた----『おとうとものがたり』
第七章 今日はすぐに思い出になる-----最愛の人、暢さんの死
第八章 書いては消し、消しては書く----「いい子いい子」
第九章 かわりのメダカはいないんだ----なにが君のしあわせ
第十章 夢の中にも夢はある----『詩とメルヘン』の三十年と幻の生前葬
あとがきにかえて----この人生が好き
解説 永田 萠
シークレット・ラブ----文庫版のための書き下ろし掌篇小説
※電子版では、イラスト・写真の一部をカラーで収録しています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

miaou_u

13
小手鞠るいさんの、やなせたかしさんとの想い出を読みながら、何度も涙腺が緩むも『恋愛』というものを頑なにシャットアウトしていた青春時代の私には、『詩とメルヘン』の愛読者ではあっても、恋愛詩には拒絶反応を示していたことが思い出されて、そんな屈折していた過去の自分に苦笑い。詩とメルヘンの誌面を思い起こせば、やなせたかしさんの戦争に対する思いが終戦の月の号には掲載されていた。冒頭では、世の中や政治に対するやりきれない思いを記されていた号もある。(↓続きます)2025/03/16

Ayakankoku

7
やなせたかしさんと小手鞠るいさんがこんなに深い関係にあったとはビックリ。2025/02/16

ごま麦茶

5
弟子である小手鞠るいさんが、師匠であるやなせたかしさんについて書いたエッセイ。小手鞠さんとやなせさんの思い出のお話がたっぷり。とってもやさしさと愛に溢れていて、読んでいてじんわり。うるりときました。やなせたかしさん、本当に素敵な方です。朝ドラもあるしもっと知りたくなりました。そして、小手鞠さんの小説もいろいろ読んでみたくなりました。「詩とメルヘン」も読んでみたかったなぁ。2025/04/12

takapin

3
やなせたかし先生のファンなので、文庫化、朝ドラも楽しみにしつつ、本書を手に取りました。よかったです。小手鞠るいさんが本当に先生のことがだいすきで、尊敬していて、深い深い感謝をお待ちになっていることが伝わってきました。それらはいくつかの箇所で痛々しいくらいで、さみしさもありがとうも、私たち読者を巻き込み、一緒に泣いてしまいました。先生の哲学がすき。作品と人に愛をもって、光をもって、鼻歌を歌いながら、懸命に、私も毎日を過ごしていきたいです。2025/02/23

gen

2
アンパンマンのやなせたかし、「詩とメルヘン」という雑誌を作っていたのは知っていたけれど、その投稿者に作家がいたのは知らなかった。本人ではない、お弟子さん視点からのやなせたかしを知ることができて嬉しかった。2025/02/07

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