内容説明
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政治とは無縁の快楽主義者エピクロスが,なぜホッブズ,マルクス,ニーチェのような近代のラディカルな政治思想家たちに多大な影響を及ぼすことになったのか.本書はこの思想史上の謎に挑み,エピクロスの哲学が「誤読」されて政治化する過程をテクストの詳細な分析から明らかにする.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
フクロウ
4
いやー、時間かなりかかった。でも面白かった。笑 古代のエピクロスの主張は、政治から離れて自然に生きよ、であった。その非政治=哲学的エピクロス主義を「しかし自然に生きるために社会が荒れていたら?政治が社会を安定させる前提条件になるならば?」という問いを噛ませて政治化し政治的エピクロス主義(ルクレティウス〜ホッブズ)に加工することで、原子の偶然の組み合わせで成り立つこの世界の根源的偶然性を、現在の政治権力のあり方以外のあり方もありえたという形で正当性剥奪と革命の武器に転用する!(マルクス) いや〜笑2026/06/25
kentaro
4
エピクロス-ルクレティウス-モンテーニュ-ガッサンディ-ホッブズ-パスカル-ニーチェ⚫︎死の恐怖に憑かれた人間は、みずからの周囲に堅牢な壁を築けば死という敵の侵入を防ぐことができると錯覚し、ときには永遠の生への憧れが高じて、それ自体が目的であるかのように城壁建造に莫大なエネルギーを投じる。そうして死というまだ見ぬ敵の訪れの待機にこの世の生をついやすことがいかに愚かしい徒労であるか、エピクロスの文章はそれを教えている。いくら神話や宗教が死後、来世、不滅の魂を説いて人間をおのが可死性から遠ざけても、死すべき2025/05/10
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