内容説明
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刑執行まで数時間……土肥原賢二、板垣征四郎、東条英機が残した言葉は。その時、かつて宰相と呼ばれたものは、老母を残した青年将校は何を思ったのか。本書は処刑台に送られていくA級BC級戦犯の最期の言葉に耳を傾けてきた、巣鴨拘置所(巣鴨プリズン)の教誨師・花山信勝が綴る、生と死の記録である。淡々と綴られる事実のなかにこそ、真の世界平和を実現するための熱い願いが凝縮されている。昭和24 年初版時に大きな反響を呼んだ衝撃の書の復刻版!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おさむ
35
昨年末に読んだ「教誨師」でも言及されていた、巣鴨プリズンでのA級戦犯らの死刑囚らの教誨師だった花山氏。死刑執行に至るまでの詳細なやりとりは、歴史的な価値がある資料。死にざまも人それぞれだったことがよくわかる。仏教の道を知ることで心の平安を保っていた戦犯たち。その姿は、戦場に聖書を持っていた米兵の話とあわせて、宗教の持つパワーというものを感じさせる。2019/03/21
ぴー
2
巣鴨プリズンで初めて教誨師となり、東條英機をはじめとするA級戦犯を含む多数の戦犯に対し仏の道を説いた浄土真宗の僧侶、花山信勝氏本人による記録。死刑囚の遺書や死に際の会話のやりとりなどが細かく記載されている。死に直面した人間の精神状態は斯くなるものかと興味深かった。大変感動した。2017/12/04
WAKUWAKU
0
戦後75年が経過しようとしている現在、世界は新型ウィルスに苦しんでいます。そこには、世界どの国でも同じ苦しみがあります。何を考え、どう行動しなければならないのか。また自由に自らの意志で時を歩む事が許されたら、次の世代へのバトンはどの様に渡すべきなのか、生き方が各国・各人に問われています。この本に登場された人物は皆同様に、真実の平和を願って逝かれました。私へもその自覚が問われた一冊でした。2020/04/21
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