新潮文庫<br> 胃が合うふたり(新潮文庫)

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新潮文庫
胃が合うふたり(新潮文庫)

  • 著者名:千早茜【著】/新井見枝香【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 新潮社(2025/01発売)
  • 夏のおとずれ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~6/22)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101203836

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内容説明

好きに食べて、好きに生きる――。茶をこよなく愛する記録魔の作家千早茜。季節を問わずかき氷を食べまくるストリッパーの元書店員新井見枝香。気が合う以上に「胃が合う」ふたりが集えば、とびきりの美味追求がはじまる。銀座のパフェ、芦原温泉のにごり酒、京都の生湯葉かけご飯、神保町の上海蟹。果てなきおいしさと人生の岐路を描く往復エッセイ。文庫版で番外編50ページ分を新たに収録。(鼎談・トミヤマユキコ)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あんこ

22
ようやく読めました!千早さんは小説も好きですが、食べ物の話も好きだし、Twitterのお菓子の写真(そしてT嬢の話)も好きだし…と割と軽い気持ちで読み始めました。最初はこの二人の往復書簡的やりとりとそのフラットな関係性がなんだかおかしくてにこにこで読み進められるかと思ったら、裏切られました(好きな方向の裏切り)。後半は二人それぞれの言葉がよりダイレクトに伝わってきた気がします。この二人の関係性、あまりにも羨ましいかもしれない。特に好きだったのは、コロナ禍の話と千早さんの昔の友人の話。2025/04/08

ユメ

19
作家の千早茜さんと、元書店員で踊り子の新井見枝香さんが、二人で食べに行ったものについて綴る往復エッセイ。気が合う以上に「胃が合う」二人の自由な食べっぷりが、読んでいて気持ちいい。私には気の合う友人はいても、ここまで「胃が合う」相手はいたことがないなと、二人の友情の形が羨ましくなる。「銀座パフェめぐり編」を読んで、かつて友人と同じく銀座で食べた資生堂パーラーの苺パフェを思い出した。美味しいものを分かち合った記憶はかけがえのないものだ。「神様の国の食べ物みたい」だという〈薔薇と林檎の湯圓〉、私も食べてみたい。2025/02/20

緋莢

12
<私は、誰かと食事をしているとき、その誰かにも自分と同じくらい、食事に集中してほしかっただけなのだ。同じようなタイミングで息を吐き、ゲフー、とはやらないが、一度くらいは目が合って、うまいね、うん、うまい、と無言で確認し合うくらいでコミュニケーションは十分だ。>「はじめに」で新井見枝香がこんな風に書いていて、タイトルに偽りなしだな、と。書店員をしていて、ストリップの踊り子にもなった新井見枝香と作家・千早茜による食べ物に関する往復エッセイ(続く2025/06/11

播州(markⅡ)

12
先攻・新井どん、後攻・ちはやんで描写される食にまつわるエッセイ。ストリップ劇場編とか、スーパー銭湯編とか…読み終わって気付く。食にまつわるエッセイではなくて食にかこつけたバディーものだな。というかドキュメンタリーかもしれない。人生の岐路に立ち、その選択を読んでいく。住む場所を変え、職(?)を変え、二人の関係性も変わっていく。程よい距離感なのだが、確実に近づいていく。友情と書いたら嫌がられるかもしれないけれど、彼女たちの友情がすこしでも長く続いてほしい。2025/05/20

umico

8
新井さんと千早さんが一緒に何かを食べに行きそれぞれの視点でその日のこと(とそれに付随するあれやこれや)を書くエッセイ。それぞれにエッセイの書きぶりは全く違うのが面白い。「人と食事をすると、自分の当たり前がゆらぐ。私は彼女とのそれが、楽しくて仕方がない。別々の人生を長く歩んできたからこその、面白みだ。」併読していた『台湾漫遊鉄道のふたり』と重ねて読めて面白かった。ふたりでガシガシ食事をすることが仔細に描かれているけれど一方で重要なのは食事ではないところのような。それでも食事にも真摯に向き合っているような。2025/05/18

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