日本経済新聞出版<br> 会社と株主の世界史 ビジネス判断力を磨く「超・会社法」講義

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日本経済新聞出版
会社と株主の世界史 ビジネス判断力を磨く「超・会社法」講義

  • 著者名:中島茂【著】
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 日経BP(2025/01発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 660pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784296121397

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内容説明

「株式」をめぐる歴史を分解したら、現代の経営の課題が見えてきた!
英国東インド会社まで遡り、株式会社の存在意義と経営の在り方をめぐる社会・株主と経営者・時の権力者とのせめぎ合いの歴史を、数々のエピソードとともに追跡。
◇会社の活動範囲の制限から社会的責任論へとつながった「定款の壁」をめぐる争い
◇公害や偽装、情報漏洩など、法人の法的責任を問う制度が抱える問題
◇株主の有限責任制とホールディングスの責任という「抜け道」をめぐる今日的課題
◇株式を売る権利をめぐる切実な要請と、株式譲渡自由の原則により成立した証券市場に受け継がれる自治の気風
◇アダム・スミスが喝破した「所有と経営の分離」が内包する問題、その解決策としてのコーポレート・ガバナンスの核心である株主総会の意義
◇「万能主義」から「限定主義」そして「経営にモノを言う」新たなステージへと変化し続ける株主総会
◇変わる株主(社会)と経営者との関係のもと、これからの株式会社の在り方
などをテーマに、現代のビジネス社会にとって重要な課題を解説。プロ株主(総会屋)との対峙、PL、役員の解任や経営権をめぐる争いなど当事者としての豊富な経験に基づく内容は読み物としても面白く、法務関係者だけでなく、すべてのビジネス人に読んでほしい一冊。

目次

第1章 「会社は法人である」って、どんな意味?
第2章 「定款の壁」を超えて
     ――怪物ウルトラ・ヴィーレスとの戦い
第3章 法人制度の欠陥
     ――法人は人に危害を加えても責任を負わない?
第4章 株主有限責任はなぜ認められたのか
     ――有限責任と引き換えに求められる公共性
第5章 株式の譲渡は自由で、証券マーケットは独立したもの
     ――株式を「売る権利」
第6章 「所有と経営の分離」、だから「コーポレート・ガバナンス」
     ――そして、ガバナンスの核心は株主総会
第7章 変化し続ける「株主総会」
     ――「万能主義」から「限定主義」、そして新たなステージへ
第8章 株主と経営者は「株式会社」を変えていけるだろうか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ta_chanko

21
イギリス東インド会社の歴史を辿りながら、株式会社の発展について分かりやすく述べられている。もともとはイギリス国王から貿易の特許を与えられた商人たちがそのはじまり。利益を1回の航海毎に清算・分配するのではなく、永続的な組織として法人化。また南海泡沫事件などの混乱も経て、「株主の有限責任」や「所有と経営の分離」といった原則を確立。また社会的責任を果たしたり、事業や経営の透明性を示すためにコーポレートガバナンスやコンプライアンスといった概念も作り上げてきた。さらに近年はサステナビリティも重要な指標になっている。2025/07/18

よっち

20
英国東インド会社まで遡り、株式会社の存在意義と経営の在り方をめぐる歴史をエピソードとともに辿り、現代の経営の課題を探る1冊。会社は法人であるとはどんな意味なのか、分かりにくい定款の意味、法人制度の欠陥といった基礎的な知識、東インド会社時代の株主無限責任から有限責任が認められるようになった経緯、ホールディングスの責任という抜け道をめぐる今日的課題。株式を売る権利、所有と経営の分離と株主総会の変化、株主と経営者は株式会社を変えていけるのか、社会・株主と経営者・時の権力者とのせめぎ合いの歴史は興味深かったです。2025/03/09

こだまやま

6
考えてみれば、株主の有限責任というのは、企業の経済的成長果実を全て支配するポテンシャルに比べて、不釣り合いに小さいリスクではある。会社法の解説はたいてい、取締役=義務、株主=権利、みたいな感じだし。 そのバランシングとして、株主総会の限定主義に代表される、経営と所有の分離の徹底がある、ということかな。 最近はESGとか企業の社会的責任とか言われるが、経営に影響を与える株主に影響を与えるものは、何なんだろう。時代とか空気みたいなものになってしまわないかな、と、ESGを覆すトランプ就任の今、そこが気になる。2025/03/16

ゆる言語学徒Nk

5
国王の許可 収入源にするのが目的 許可した事業が競合してはいけない 定款は絶対 競合回避が目的 東インド会社の成功 模倣悪徳業者が頻発 有限責任に問題がある 否定される歴史 資本集約の凄まじさ 鉄道事業で再注目 有限責任の解禁 2025/03/07

ぎぃ~

5
コンプライアンスの第一人者である中島弁護士の著書。会社法の歴史を東インド会社設立の1600年からわかりやすく解説しており、入門書ながら多くの気づきを与えてくれる。また文体には著者の誠実な人柄がよく出ていると思う。現代の会社法や株主をめぐる法規制が、過去のどのような事件、事案から導き出されているかよくわかりストンと腑に落ちる本。おすすめです。2025/02/22

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