内容説明
探偵の相棒は――異界から召喚されし者。
世界は不思議なことで溢れている。そもそもこの世界の外――異界から訪れる不思議すらある。「異界探偵」を名乗る班目三六三(まだらめザムザ)の仕事は、その異界からの干渉と思しき事件を解決することだ。依頼人は多種多様、報酬も高額からタダ働きまでさまざまで、実に不安定かつ怪しげな仕事である。それでも飄々と仕事をこなすのは、ザムザの性格に依るところも大きい。なにしろ東京のど真ん中、中央区日本橋という一等地に事務所を構えながら、営業日は気まぐれ。看板も出さず宣伝もせず、紹介や行きがかりで飄々と仕事を回しているのだから。
さて、ザムザには相棒がいる。式守九十九(しきもりツクモ)という名の、ザムザの旧い友人によく似た外見をもつ青年だが、異界から来訪者――つまり人外である。一部では《異邦神》などと呼ばれる、人智を超えた存在だった。
「おれはザムザの味方。だって、ザムザがおれを召喚してくれたんだから」
愛想と見目のよさとは裏腹に、ツクモは無邪気に残虐で得体がしれない。毒にも薬にもなる厄介な相棒を従えた探偵ザムザの調査が始まる。痛快オカルトミステリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あさみ
12
タイトルがラノベっぽい。やっぱりこの作家はイケメンが好きで、ちょっとBLな描写が多い(表紙からも)。霊や妖怪じゃなく、異邦神という存在の事件を解決するザムザには、異界の残像というか色が視える異能があって。なぜその力を持ってるのかは分からなかったけど、イケメンで異能なんて負ける気がしない。不可思議な異界がらみの事件もっとみたい。シリーズ化になるのか伏線回収はまだ完全じゃないと思われます。知りたいことがまだまだある。ツクモはもっとザムザへの気持ちで成長出来るのか、シリーズになるなら見ていきたい。2025/04/07
きたさん
8
あらすじにはオカルトミステリーとあるけれど、ミステリー要素を期待して読むと慄いてしまうかもしれないくらい、オカルトというか怪異要素が主な探偵譚。読んでいる最中、ずっとクトゥルフっぽさを感じていましたが、最後の最後でクトゥルフやラヴクラフトに触れられていたのでとても納得。2025/02/02
紅羽
4
異界絡みの事件を専門とする異界探偵の斑目ザムザと、ザムザが異界から召喚した「異邦神」のツクモを相棒に怪しい異界が絡んだ事件を解決していくオカルトミステリ。何故か異様にザムザに懐いてるツクモが可愛く見えるけど、本来の姿では手が九十九本あるというので、いつかその姿がお目見えするのか気になるところです。2025/04/19
なぎ
2
異界からの干渉と思わしき事件を扱う異界探偵・ザムザが遭遇するオカルトミステリー。異邦神でこの世の常識が通じないながらもツクモが自分なりにザムザのことを大切に思っていて、ザムザの中で色々とツクモに対して葛藤があったので終盤できちんとツクモの思いが伝わって良かったです。オカルト部分は結構ダークでした。2025/01/20
へへろ~本舗
2
限りなくBLに近いホラーミステリー?。クトゥルフ系もはいってる。グロとかあって結構好きな系統。2025/01/15
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