内容説明
2023年1月末、父が自宅前で転倒し、第二頚骨と右手首を骨折。救急車で搬送され入院し、リハビリのために転院。転倒してから110日、やっと自宅に戻ってきた。そして、その日から私の父の「うんこ」と「おしっこ」との戦いが始まった──少しずつ変化していく父親の日常と、それに対して湧き上がる複雑な感情を、娘の視点で赤裸々に描くエッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾庄左ェ門
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転倒して入院し帰ってきた父親の介護記録。笑いめかして書いてはいますが、内容は壮絶そのものです。認知症の影響もあり排泄がままならず、それを児玉スイカと言ったりどう処理したとかいう話の一方で、介護疲れの話も出てきます。介護があるから働く事もままならず、ちょっとした楽しみも制限されるのは大変だったと思います。この人の場合は上手く耐えられただけで、他の人に同じような事を求めるのは酷だと思います。この父親のようになる前に安楽死と言う選択が必要です。誰もがこの人のように介護できるわけではないのですから。2024/11/04
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