内容説明
現在進行形の厭ナ話、絶望まみれの恐怖譚39話!
「何故、肉片が動くのだ。」
今も肉片は新鮮なままで現れる。いっそ、食べてしまおうか――
収録作「新鮮」より
決してスッキリとは終わらない〈厭〉がいつまでも後を引く…。
家族二人ずつで居間に出入りするという奇妙な日常生活、その理由とは…「村越家のルール」
移住した古民家の屋根裏にある謎の引き戸は…「猿専用」
回収しても何度もゴミ集積所に現れるフランス人形はかなりヤバい代物で…「ギロチン人形」
正式な手続きを踏まずに神像の身を削り取ってお守りを作ってしまった結末は…「聖域」
自慢の娘の衣服にある時から血痕が付くようになり…「血の娘」
ほか、血反吐を吐くほどの救いようのない絶望が次々と襲う最凶怪談全39話を収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
59
実話怪談集。相変わらず読者を殺しにかかっている。冒頭の二三話くらいは今回パンチ感はないかなと感じたが、それが大間違い。読み進める毎にどんどん嫌感が増していく。何より無関係な者、無垢な者が知らないうちに巻き込まれる感覚がとても嫌。子供の為を思って作ったお守りがとんでもない悲劇を巻き起こす「聖域」や何となく善意で行った行為が悪夢に繋がる「ギロチン人形」等、日常に開いた陥穽がそのまま地獄に繋がっているような話が多い。個人的には見てしまっただけでそれに憑かれてしまう「新鮮」がとても嫌。嫌な気になれる一冊でした。2025/01/16
かおりんご
14
ホラー。人形の話がいちばん心に残った。何度も戻ってくるのは、嫌だなあ。2025/01/25
eyemu
11
私は踊る影がめっちゃ想像したら恐怖でした。 しかも揶揄したように真似ているって、超絶怖い。 人の亡くなる様子なんて知らないから、「何なのか」分からないのが本当にリアルに感じました。 そうだよね、きっと私も分からないだろうな。 あと、闇金黒田くん。 もっと読みたいと思ってしまった。。。 でも、3作で綺麗にまとまって完結している感があるから、あれで終わりだろうな。 残念。2025/01/16
柊よつか
11
新年最初の一冊にするのはやめておこう!と読む前から決めておいたつくねさんの単著。(褒め言葉) 今作も「うわあ⋯」としか言えないような話が揃っている。いっそサキのようなブラックユーモアの作品集だと思えれば楽なのに。因果応報・自業自得と言えそうな話もあるが、その業を因果なく得てしまう者も同時に存在し、気持ちの逃げ道を絶たれてしまう。特に印象的な話は、「箱の中身は」「個人的な理由」「母の正論」「村越家のルール」「幸せ仲間」「魅了」「ギロチン人形」「親の顔が見たい」「血の娘」「ヤミ金の黒田君の話」など。2025/01/02
海星梨
7
KU。あら、これタイトルだいぶん変わったのね。12月末に発売の単著ということで、これも読まなきゃ年越せないでしょフツーに。前半は「期待値高すぎたかなー」と思いながら読んだけど、中盤以後は厭怪がどんどん増していってよかった。今月、これしかKU読んでないんだけど、まぁ、読めたからヨシ。2024/12/28
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