内容説明
なぜ、私たちは社会と噛み合わないの?
分かるし、刺さるし、救われる――自由になれる7つの物語。
編集者にダメ出しをされ続ける新人作家、女性専用車両に乗り込んでしまったびっくりするほど老けた四十五歳男性、男たちの意地悪にさらされないために美容整形をしようとする十九歳女性……などなど、なぜか微妙に社会と歯車の噛み合わない人々のもどかしさを、しなやかな筆致とユーモアで軽やかに飛び越えていく短編集。
目次
Come Come Kan!!
渚ホテルで会いましょう
勇者タケルと魔法の国のプリンセス
エルゴと不倫鮨
立っている者は舅でも使え
あしみじおじさん
アパート一階はカフェー
単行本 2022年4月 文藝春秋刊
文庫版 2025年1月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ゴンゾウ@新潮部
102
ユーモアがあって面白い短編集ではあったが男の私からすると片腹痛い部分も多々ありました。実物の菊池寛先生にお会いしたくなりました。2025/08/01
エドワード
47
新人作家・原嶋覚子が文藝春秋ビルにある菊池寛像と会話する!なんと素敵なホラ話。作家の毛利は、一世を風靡した恋愛小説「永遠の楽園」の舞台のホテルを訪れる。子連れ客であふれるホテルに驚愕!諸行は無常なり。女子学生の論文「少女小説とは、貧しい少女が富裕層と出会い、サポートを受ける物語」というテーマに唸らされる。スピーディーに展開する7つの物語。ついでにジェントルマンという題名はどこから来るの?解説が菊池寛というのに爆笑!これが上手い!柚木麻子さんは解説を書くために菊池寛の本を2冊読破、恐るべき凝り様に脱帽。2025/02/24
papako
37
なんだろう、さくさく読めたんだけど、飲み込めないお話が多かった。読んでる時は面白いって思ってるんだけど、あれ?なんかはぐらかされてる?あれ、そういう意味にとればいいの?となったお話が多かったです。いい話っぽいけど、ほんと?なんか嫌なんですけど。という読後感が残っていました。アンソロジーで読んだ『エルゴと不倫鮨』は大好き。『渚ホテル』のジゴクも好き。だけどその他はなんか嫌が残りました。でも、面白かったはず。2025/09/21
のいじぃ
37
読了。表紙に惹かれて購入。読み進めていくうちにモヤモヤしたものが蓄積されていく短編集でした。昨今の女性の、女性への価値観を乱暴に主張しているのでげんなりします。菊池寛の威を借り、主人公たちは家族や友人の鎧を纏い、時としてその人たちすら踏み台にし、主人公(時に作者)にだけ都合のよい展開しかありません。これは女性への応援でも何でもない、在り方でもない。取り扱う内容により解説まで菊池寛のなりきりで終わらせるのも流石に厚かましく思えました。性別を入れ替えただけの言動や気持ちをおざなりにした物語は苦々しいだけです。2025/03/28
mayu
31
柚木さんの7編の短編集。やー!!面白かったです。もう最初の「ComeComeKan!!」から心捕まれました。覚子の誰かに怒られているような感じわかりすぎる!菊池寛の事が気になりすぎて検索しちゃったよ。どの話しのどこを切り取っても女性が主役の女性の為の物語が詰まっていて、自然と励まされる。逆に中年男性は目を逸らしたくなるかも(笑)それぞれに爽快感があって冷静に考えると変な設定なのに、スッと馴染んでいく。「エルゴと不倫鮨」は既読だったけど、再読しても痛快で面白い。そして最後に待っている菊池寛の解説も最高です。2025/01/09
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