内容説明
メディアワークス文庫創刊15周年を記念して、三秋縋、時雨沢恵一、高畑京一郎などレーベルを代表する豪華作家が大集合した最強アンソロジー。
トキメキも切なさもほっこりもワクワクも全て網羅した、今届けたい15編を収録。どんな気持ちにも寄り添い、どこから読んでも楽しめる。今をときめく豪華作家陣があなたに贈る、15ページの物語。
図書室で見つけたのは、異なる時が流れる魔法の小部屋?(『余白の隠れ家』)ある日届いた手紙は二十年後の自分から?(『前略 十五の僕へ』)など、15ページとは思えない超濃密な展開に没頭すること間違いなし!
【参加作家一覧】
三秋縋/佐野徹夜/松村涼哉/斜線堂有紀/一条岬/綾崎隼/村瀬健/こがらし輪音/青海野灰/古宮九時/遠野海人/天沢夏月/入間人間/時雨沢恵一/高畑京一郎
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mariya926
76
高畑京一郎さんのが気になって読み始めました。サクサク読める軽快さ。15年後だったっけ?向けに送った手紙が良かったです。2025/08/21
Roko
32
あの頃あんなに大切だったことなのに、今は全然忘れ去っていたリ、逆に、一生大切なこともあるし。そんな意味も含めて、わたしが特に気に入ったのはこの2篇です。 ・「15年後もお互い独身だったら結婚しようねと約束した二人の物語」綾崎隼 ・「余白の隠れ家」古宮九時 #角川文庫夏フェア20252025/07/07
よっち
31
メディアワークス文庫創刊15周年記念。15名の作家による「1人15ページ」ルールで紡がれていく15編の物語。二月にも満たない仮住まいとの蜜月、彼女が死んだことに対する責任、公園で拾った酔っぱらいとの交流とその結末、十年後もお互い独身だったら結婚しようねと約束した2人の物語、幼馴染と超能力、中一の夏に病院で出会った彼女が突然失踪した理由、図書室で見つけた異なる時が流れる魔法の小部屋、ある日届いた二十年後の自分からのメールなど、15ページで何が書けるのか著者さんがそれぞれ考えて書かれた短編は興味深かったです。2025/02/12
わたー
29
★★★★★面白かった。MW文庫15周年を記念して、MW文庫に関わりの深い15人の作家陣が15頁の短編を15篇寄稿した至極の短編集。たった15頁されど15頁。失礼ながら全ての作家の作品を読んでいるわけではないのだが、個々人の作家性が色濃く現れた渾身の作品ばかりで満足感が非常に高かった。特に刺さった作品を備忘録も兼ねて紹介していこうと思う。「息継ぎもできない夜に」。閉塞感やままならなさ、唯一、公園で彼女と過ごしたあの時間だけまさしく息継ぎできていたのだという救いを描いたうえで、あのオチの付け方よ。2025/01/07
サキイカスルメ
22
メディアワークス文庫創刊15周年記念、色々な作家さんたちの15ページの短編集。面白かった!!作家さんたくさんの短編集は、好みの作家さんを探すのにめちゃくちゃ有難いんですよね。わたしが特に好きだったのは、斜線堂さん・綾崎さん・こがらしさん・古宮さん・天沢さん・時雨沢さん・高畑さんの作品でした。幼なじみ×青春はやっぱり良いし、15という数字へギミックがあるものも面白かったですね。わたしも、時間の流れがゆっくりになる図書スペースが心から欲しい…。2025/01/10