内容説明
アン・ヨンハは、プロのサッカー選手になる夢を持つまったく無名の19歳の在日朝鮮人。選手権大会は予選敗退だし、Jリーグではチームに一人の「在日枠」を目指すしかないし、日本代表には絶対なれないけど、走り続けた先には世界があった! 国境を越えて輝く魂の物語。
目次
◆はじめに/第1章 安英学が少年の頃/第2章 韓国でプレーする在日の北朝鮮代表/第3章 もう一つの夢/第4章 ConIFA/W杯に出場できない人々の大会/第5章 在日サッカー代表、ロンドンへ行く/◆おわりに/◆次に読んでほしい本
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
85
在日コリアン・安 英学は、朝鮮高級学校で全国高校選手権の予選で敗退し、高校でサッカーをやめて朝銀信用組合に就職するつもりだった。しかしバレーボールを断念して就職したいとこに「お前、本当は続けたいんだろ」とボソリと言われた。そこからアルビレックス新潟をJ1に昇格させて、北朝鮮代表としてW杯に出場し、韓国Kリーグでもプレイし、38歳で引退するまで、国籍や民族を超えて応援され続けた。北朝鮮の拉致が明らかになった頃も、実直な彼は周囲から信用された。本書は在日コリアンがConFIFAとして出場した大会にも言及する。2024/12/26
joyjoy
7
続けてちくまQブックス。アン・ヨンハ氏のサッカー人生。彼の誠実さに何度も涙を誘われた。橋を架ける、越境人的な視点というのが、またしてもトルストイの「生きとし生けるものへの幸福の希求」とどこかでつながっているように感じられた。個人的な思いを超えた何かがあることで、周囲に伝わっていくもの、周囲を動かす原動力となるものが生まれていくのかも。2025/01/29
takao
2
ふむ2024/12/21
ファルコファン
1
在日コリアンの無名のサッカー選手と無名コーチが二人三脚で、Jリーグ・Kリーグ・ワールドカップ北朝鮮代表選手になるまでのサクセスストーリー…に見える。しかし読んでいるうちに1952年に国籍を奪われ朝鮮籍になったこと、朝鮮学校が各種学校にしかなれないため実力があっても公式戦に出場できないなど、日本政府の政策が壁になっていることが自然に分かってくる。オフサイドもよく分からない自分が読んで面白かった。2025/01/06
AMOROS
0
【図書館本】2025/01/13
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