標本画家、虫を描く――小さなからだの大宇宙

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標本画家、虫を描く――小さなからだの大宇宙

  • 著者名:川島逸郎【著】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 亜紀書房(2024/12発売)
  • ポイント 20pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784750518459

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内容説明

?点と線、ペン先でとらえる生命(いのち)の形?

師匠はいない。相棒は顕微鏡と製図用ペン。
描くのは体長数ミリの昆虫たち。
来る日も来る日も、ただひたすらに虫を描いてきた。
孤高の標本画家・川島逸郎が自らの半生と仕事を語る。

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《 標本画100点収録!》

体長が数ミリほどの昆虫を緻密な線と点で描き、第一線で活躍する専門家たちからも一目置かれる、標本画家・川島逸郎。経験と知識に裏打ちされたテクニックを駆使し、私たちの小さき隣人たちの姿を描き出す。五〇年を経てなお続く試行錯誤の日々を、自ら手がけた標本画とともに語る。

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【目次】
■まえがき
■虫たちの記憶
■あらためて、カブトムシに向き合い直す単なる写生にあらず
■異次元のミクロワールド
■「描くため」の備え──描画以前
■前処理 正確に描き、示すために「線引き」の高いかべ
■シンプルな線画でこそ伝わることとは?ひたすら点を置き続ける
■光をとらえる
■数える毛と数えない毛
■鱗粉に隠された真の姿 チョウの体
■修正は徹底的に
■忘れられない失敗
■スケッチを通して、アリの体を学ぶ
■無理難題の依頼
■窮余の策? 『完訳 ファーブル昆虫記』図版制作の舞台裏前例のない絵
■蜻蛉の尻尾を描き続けた日々
■小さな蜂と、先人の仕事とに挑む
■ナナホシテントウを描く
■なめる口とかじる口 カナブンとアオドウガネ
■忌み嫌われる虫 クロゴキブリを描く
■うとまれる虫に秘められた美しさ
■勇み足はご法度
■ひとつの主題に挑む ホタル科幼虫を描くまで
■蟷螂の斧 カマキリと私と
■あとがき

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

49
絵の凄さを思うだけでなく、そこに至る思いや努力が綴られていて、とても興味深く読んだ。それにしても、1枚の絵ができるまで、どれだけの時間がかかるのだろうか・・ただただ、驚き関心するしかない。2025/09/21

たまきら

44
虫眼鏡で拡大しながらうっとり楽しみました。標本画は立体を表現するのに斜線は使わず(パターンと誤解を生んではいけないから)点描を使う決まりですが、いや~丁寧だなあ!私は勢いだけで描いてしまうタイプなので、緻密な描写は真似ができません。うっとりしました。また、より理解を深めるために解剖もされているのか…と、納得。カブトムシの分解のエピソードも面白かったです。2024/10/10

石油監査人

37
著者は昆虫専門の標本画家。標本画とは、生物顕微鏡を使って昆虫などを観察しながら付属の描画装置でトレースして描くもので、例えば、アリの体に生えた微細な毛を一本ずつ正確に描くような精度が画家に求められます。この本は、著者の自伝であり、また数多くの標本画も含まれていて、著者の高い技術と画の精密さに衝撃を受けます。一見、滑らかに見えるてんとう虫の体の表面には、実際には無数の小さい穴が開いている事など、新たな発見が幾つもありました。また、多くの方が嫌いなあの虫の標本画は、リアル過ぎて見る度にドキドキしていました。2025/09/24

Toshi

30
昆虫画家川島逸郎氏による自伝であり、標本画と共にその製作の日々を記したエッセイ本。点描を駆使した超絶技巧で描かれた標本画が素晴らしいのは勿論であるが、それを描くために昆虫を解剖して分析する様や、体毛や翅脈の一本一本まで正確に描くテクニックと忍耐力など極めてマニアックな解説を、時に驚き、また呆れながら読んだ。職人の言葉は感覚的になりがちだが、著者の言葉はその絵のごとく緻密で写実的である。2025/10/21

Nobu A

13
川島逸郎著書初読。図書館新着本コーナーで目に留まった本書。恐らく誰もが一度は目にした昆虫標本画。本書では触れていないが、昆虫標本画家って国内にどれだけいるのだろうか。それとも目にした標本画は全て著者の川島逸郎画なのだろうか。そんなことを思いながら頁を繰る。冒頭に小3の時に描いたオニヤンマ等の写真掲載。とても小3とは思えない技能。観察眼に感銘すら覚える。兜虫や蜻蛉はまだ良いが、ゴキブリや毛虫は目を逸らしたくなる。好きこそ物の上手なれとは正にこのこと。まえがきとあとがき以外の本章はパラパラ読み読了。 2024/10/03

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