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内容説明
難解な哲学書をわかりやすく解説する「超解読!」シリーズ最新刊!
ヨーロッパ哲学の最大の難問=認識論の謎を解明した二十世紀哲学の最高峰をわかりやすくかみ砕いて解説。
「普通認識は可能か」。ギリシャ哲学以来続く認識問題の難問。なぜフッサールは、この認識問題を解明するためには根本的な「視線の逆転」が欠かせないと主張したのか?
ヨーロッパ哲学にパラダイム転換をもたらし、人間と社会についての新しい「本質学」の道を開くこととなった現象学の核心に迫る!
フッサール現象学は、存在論哲学のハイデガー、言語哲学のヴィトゲンシュタインとならんで二十世紀哲学の三つの最高峰をなす。しかし現象学の根本動機、根本理念、根本方法は、ここまで大きな誤解に晒さらされ続けており、それは現在にまでいたっている。フッサール現象学の最大の功績は、ヨーロッパ哲学の最大の難問といえる認識論の謎、哲学的な普遍認識の可能性についての謎を完全に解明した点にある。にもかかわらず、ここまでのところ、フッサール現象学のこの根本動機が明確に指摘されたことはなく、したがって、その解明の方法のエッセンスが明示されたこともない。――「序論」より
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ex libris 毒餃子
17
解説後に従来訳と新訳を併記する荒業を使った本。従来訳を前提にしないと新訳への変換が意味をなさないのかなあ、とも思った。というのもさまざまな現象学の本が従来訳を前提にして理論展開しているわけである。従来訳の意味を新訳で把握した後に現象学に挑む必要がある。2025/01/17
ACE
1
渡辺訳に当たろうにも値段とボリュームで手を出せずに悶々としていたが、本書でイデーンの本筋が知れてよかった。最後には、載せられなかった残るイデーン部分のガイダンスまで簡略的に添えられているのでありがたい。内容は確かに難しいが、陰謀論やら様々なナラティブの取り巻く現代社会において、フッサール現象学は重要なヒントを与えてくれるように思う。2025/08/08
ツッチャン
1
フッサール現象学の基本構造が、非常に難解な言い回しと独特の術語を読み解きながら、とてもわかりやすく解説されている。ページごとに、重要箇所に線を引き、関連する項目を線で結び、余白にまとめていくと、図式的に理解ができる。これまで「イデーン」に挑戦しても、ほかの解説書を読んでもはねかえされたが、本書を読了後、目の前が霧がはれて、実に晴れ晴れとした気持ちになった。現象学の理解に苦しんでいる方々には本当にお薦め。2025/07/06
Tommy
1
『イデーン』の最初の部分だけをわかりやすくまとめてくれている。同じシリーズの『現象学の理念』と言っていることはほぼ同じで、内容が詳しくなった感じだった。現象学に対する誤解を解くというのが目的とのことだけど、「ここはミスリーディング」「なにを指しているのか不明」といった注釈が多くなるくらい原著はなに言ってるのかわからないらしいので、そりゃフッサールが悪いよ〜という気分。一方で、もし本書が主張するようなシンプルな話だとしたら、なんでクソ賢い弟子たちが理解しなかったのかがすごい謎。2025/07/04
Go Extreme
1
認識問題の重要性: フッサールは自然科学と人文学の認識問題の違いを強調 現象学的還元の方法・自然的視点→哲学的視点 自然主義と現象学: 事実の認識と本質の認識の違い 自然科学の認識・最終的な結論には至らない 本質と本質認識: 本質学と事実学を区別・認識の根本問題として本質の認識 本質観取と個的直観の関連性 フッサールとハイデガーの対比 認識の構造と確信: 認識≒主観の内で形成される確信 経験と直観: 知識ー原的な直観に根ざす・認識の基盤 経験に基づく自然な確信と哲学的な確信の違い 現象学的還元2025/01/24
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