内容説明
始発出勤・深夜安行の激務をこなす小鳥遊静(たかなし・しず)は、美味しいごはんを食べることが大好き。
ただし生来の小食のせいで残してしまうことにコンプレックスがあり、外食や人前での食事が苦手。
ある日、隣室に住む大学院生・一之瀬開を助けたことから、お礼としてごはんに招かれる。
恐る恐るお呼ばれに応じた静を出迎えてくれたのは、水引模様や七宝つなぎの華やかな豆皿と、厚焼き玉子やよだれ鶏などいろとりどりの料理だった。
「好きなものを、好きなだけ食べてください」と言ってくれる開に、静はトラウマ克服のためのごはん会をお願いして……。
限界小食OL×大食い系お料理大学院生の、美味しいごはんと癒しの物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
涼
41
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2025/02/post-39681b.html これを読むと、大事な人に「おいしいものを食べてほしい」と思えるようになります。2025/02/24
荒川叶
39
コンプレックスって自分が思ってるよりも周りは気にしてないというけど、自分で殻を破るのは難しい。 でも何か一歩を踏み出すきっかけが出来たなら、人は変わり進んでいける。2025/01/10
よっち
21
始発出勤・深夜残業の激務をこなす小鳥遊静が、ある日、隣室に住む大学院生・一之瀬開を助けたことから、お礼としてごはんに招かれる美味しいごはんと癒しの物語。美味しいごはんを食べることが大好きだけれど、生来の少食のせいで食事を残すことにコンプレックスを抱える静。そんな彼女に好きなものを好きなだけ食べればいいと、華やかな豆皿といろとりどりの料理でもてなす開。トラウマ克服のためのごはん会に救われながら、少食のゆえに心苦しくなる難しい状況でしたが、周囲のフォローもあって一緒に乗り越えてゆく結末はなかなか良かったです。2025/03/06
えつ
19
こんなの読んだら豆皿が欲しくなるじゃないか。…っていうくらい、豆皿の使い方が素敵だった。少食なことがコンプレックスで、会食など出来なくなってしまった主人公の小鳥遊静。隣に住む猫が苦手な大学院生の一之瀬開。まぁ、展開的にはくっつくんだろーなーって思ってたけど。一之瀬くんが作る料理が美味しそうすぎて…わたしも食べたくなった。作り置きをお裾分けしてほしい。そして、骨董市とか行きたくなった…食器が欲しいよー!!!笑2025/04/22
えみちゃん
18
初読みの作家さん。可愛らしいカバーに惹かれて思わず購入。笑っ。小食すぎるせいで外食はもちろんのこと食事をすることもできない小鳥遊さんと料理上手な大学院生・一之瀬くんがひょんなことからごはん会を始めるのですが・・。思いの外おもしろかったです。小鳥遊さんがプレッシャーを感じることなく、いろんな種類のお料理を少しずつ食べられるよう心を砕きあれこれ試すところなど自分の食生活にもいますぐ取り入れたいことも多くとても参考になりました。最もかなり早い時点で憎からず思っていることは丸わかりでしたけどね。笑っ。小鳥遊さんも2025/01/05