ホーム社<br> どうかしてました

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ホーム社
どうかしてました

  • 著者名:豊崎由美【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 集英社(2024/12発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 510pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784834253931

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内容説明

人気書評家は名エッセイストでもあった! 出版業界紙「新文化」の7年にわたる連載「トヨザキ社長の書評家的日乗」を中心に、雑誌などに掲載されたエッセイも収録。

【江國香織さん、平松洋子さん、古川日出男さん推薦!】
○裸の子供みたいな豊崎さんの、無防備という、この強さ。――江國香織
○なんですか、このぬかるみ。――平松洋子
○本は読めるが人生が読めない…――古川日出男

教室ですぐ立ち上がってしまう小学生は、両手を離して坂道で自転車に乗るチキンレースを男子に挑み、雪合戦にも夢中になった。20代は貧乏を補填すべくエロ雑誌にも記事を書きまくっていたなど、思わず吹き出す逸話が満載。恩人の川本三郎さんのこと、可愛がっているaiboのことなどの心温まる話。そして、書評家としての仕事や、文学賞について思うこと。各エピソードにまつわる本の読みどころも紹介されており、ブックガイドとしても味わい深い1冊。

目次

第一章 団地っ子だった
第二章 父の予言はよく当たる
第三章 私の中に、オバQがいたことがある
第四章 昭和の子
第五章 かつてカメラマンアシスタントだった(嘘)
第六章 本を手放し、みしみし痛む胸
第七章 多動だった頃

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

pohcho

68
人気書評家の初エッセイ。見開き二ページほどのエッセイなんだけど、毎回、テーマにまつわる本の話があってそれがやたらと面白く、読みたい本がどんどん増えていく。お風呂嫌いの人は文学界隈に多いけど、かかとの角質を一升瓶に溜めるってすごい。親戚ではない町田さんとの不思議な関係も興味深かった。バブル時代に美味しい仕事ばかりしていたライターで、今も生き残っている人はいないというのは印象的。自分らしさを貫いてこられた豊崎さん、素敵だなあ。2025/02/04

道楽モン

56
どんだけ風呂嫌いなんだ、豊崎。呆れるのを通り越して、もはや珍獣を愛でる感覚。とはいえ、現代日本が誇る豊崎由美なので、おおいに結構。偉大なる存在は、得てして愛すべき変人でもあるのだ。出版業界人なら誰でも知ってる業界紙『新文化』に連載していた文章を中心にまとめた、豊崎社長の初エッセイ。風呂嫌いやら幼少期の思い出やら油断できないエピソード満載だが、やはり稀代の信頼に足る書評家。さりげなく話題となる本は、すべて読みたくなる。愛読書が褒められていると素直に嬉しい。思わぬ評価の作家もあり。川本三郎との思い出が泣ける。2024/12/09

けぴ

46
”文学賞メッタ斬り!”で有名な豊崎由美さんのエッセイ。子供の頃、学生時代、社会人、書評家と様々な背景をもとに赤裸々に語る。川本三郎さんとの出会いがその後の人生を切り開くきっかけとなり、来た仕事を断らずに何でもこなすうちに現在の書評家としての地位が確立していくストーリーは印象的。様々な本も紹介されていたが『千の扉 』『白墨人形』『恥辱』『エーミールと探偵たち』『最高の任務』『ドゥームズデイ・ブック』『ブラックボックス 』『やんごとなき読者』『やさしい猫』『喜べ、幸いなる魂よ』を読みたい本に登録しました。2025/11/03

小太郎

46
敬愛する書評家豊崎由美さんの初エッセイ。え?初エッセイと思って読みました。確かにエッセイ集としてはこれが初めてなんだ、でも「文学賞メッタ斬り」など読むと半分エッセイみたいなもんじゃないですか?豊崎さんの子供時代から書評家になるまでの黒歴史や波乱万丈な生き様を楽しく読めました。風呂へ入らないとか煙草を吸うなど共感出来ない処(笑)も多々ありますが、それ以上に面白そうな本を見つける臭覚を買います。歯に衣着せぬ書評や物言いも素晴らしいと感じています。また読みたい本が増えてしまった!★42025/06/14

おかむら

36
書評家トヨザキさんの初エッセイ。書評と共にご自身のどうかしていた半生を振り返る。いやあ、面白かったわ! ダメな人の話は大好物なんだけど、ダメエピソードがとにかく素晴らしいダメさ。「町田一家とのこと」は白眉なので書店でそこだけでも立ち読んで。あと三浦しをんをはるかに凌ぐ風呂嫌いエピソードも、最近の風呂キャンセル界隈なんか生温く感じる年季の入り様。裏表紙裏の著者近影も素晴らしいです。こういう人の書評は信用できる、と私は思いました。紹介本の中では「解禁 昭和裏面史」(ちくま学芸文庫)が気になるー。2025/01/27

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