朝日新書<br> 底が抜けた国 自浄能力を失った日本は再生できるのか?

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朝日新書
底が抜けた国 自浄能力を失った日本は再生できるのか?

  • 著者名:山崎雅弘【著者】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 朝日新聞出版(2024/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022952943

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内容説明

専守防衛を放棄して戦争を引き寄せる政府、悪人が処罰されない日本社会、「番人」の仕事をやめたメディア、不条理に従い続ける国民。社会の自浄作用が働いていない「底が抜けた」現代日本社会の病理を、各種の事実やデータを駆使して徹底的に検証!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こも 旧柏バカ一代

36
抜けている。確かに自浄能力が無くなった組織に相応しい呼び方かもしれない。隣の国では不正を行った議員は拘束されて裁判を受けるが、日本では与党も野党の議員もほとんどが拘束されないし、裁判も受けない。立法、司法、行政、ついでにマスメディアの底が抜けて、それぞれの使命を忘れて利己主義的に動いている。著者は構文書も改ざんされてるから正確な記録を残すためにこの本を書いらしい。もっと具体例を書いて欲しかった。あと、文書のボリューム的に戦前の出来事を書きすぎてる気がする。説明するのに必要なのは分かるが読んでいて退屈だった2024/12/14

おかむら

25
政治家も財界人も自分ら側の蓄財のことしか考えなくなってる日本の状況を解説。いつのまにか戦争してもいい国になってた日本。岸田内閣が閣議決定したそうですよ。他国に武器を「輸出」することを「移転」と言い換えたりしてなんとなくマイルドな表現に騙くらかされてたわ。他にも自民党裏金大騒動も「汚職事件」なのを「政治とカネ問題」みたいなまたまたマイルド表現で報道されるとロッキードやリクルートと比べ大したことないように思っちゃうじゃん。政治用語(霞ヶ関文学?)には注意しないといけないな。2025/04/20

Mc6ρ助

21
『この本を書いた理由・・もう一つは、後世の日本人(例えば五〇年後の日本人)が現在の、つまり二〇二〇年代の日本社会を「国が大きく道を踏み外した時代」として振り返った時に、具体的にどのような出来事が起きていたのかを彼らが知ることのできる(またはその手がかりになる)、歴史的な記録を残しておくことです。(p7)』内容的に目新しいことはあまりないけど、これには、もうここまで来たのかと。著者の論調では50年後日本が残るのかとも疑うが、アメリカとか中国の衛星国として名目上の独立は保つか(えっ、今と同じ!?)。2025/01/09

しん

18
今の日本が抱える課題について書かれていて、変だなと思いつつも傍観者を続けてきたことに気づいてしまった。世の中の動きに目を向けることの大切さを再認識できた本かも知れ無い。良く耳にする「記憶にありません」という一時流行後にもなった言葉が、結局その可能性があるということを自白していることになるという著者の説明は目から鱗でした。「政治と金」という表現についてもなるほどと思いました。2025/05/17

どら猫さとっち

12
政府や財界、メディア、国民そして現在社会。今年は特に、それらが“底が抜けた”と感じずにはいられない一年だったのではないだろうか。悪人が処罰されない社会、権力監視を怠ったメディア、それでも唯々諾々と従う国民。そこから脱することなく沈んでいくのか。本書はその社会を解き明かし、脱するヒントが秘められている。本書は今、多くの国民の必読書である。そう断言しておきたい。2024/12/15

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