朝日新書<br> 子どもをうまく愛せない親たち 発達障害のある親の子育て支援の現場から

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朝日新書
子どもをうまく愛せない親たち 発達障害のある親の子育て支援の現場から

  • 著者名:橋本和明【著者】
  • 価格 ¥950(本体¥864)
  • 朝日新聞出版(2024/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022952929

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内容説明

「子どもには愛情をかけて」
この一言がなぜ、虐待を加速させたのか――。
発達障害のある親の知られざる困難
子どもが高熱を出しても放置した親、
日常的に激しく揺さぶる虐待を加えた親……。
彼らは決して子どもを愛していなかったわけではない。
愛情の与え方が適切でなかっただけなのだ。
発達障害のある親が抱える苦悩とはどのようなものか、
豊富な実例をもとに対策を提案。
大丈夫。子育ては、愛情ではなく技術である。

(目次)
第1章 発達障害がある親たちの苦悩
発達障害=虐待ではない
「愛情をかけて」と言われ、虐待がエスカレートした事例
虐待事実をあっさり認めるが、行為をやめない事例
虐待行為の背景にある「親の発達障害」に気づく
「自分勝手なひどい親」と非難する前に など

第2章 発達障害のある子どもはなぜ虐待を受けやすいのか
わが子を愛おしいと思えない事態に
「いつも丸太ん棒を抱いているようだった」
「どうしてうちの子だけ」という強烈な不安感
孤立していく母親
発達障害の気づきにくさ
問題は、発達障害よりも自己肯定感の低下 など

第3章 発達障害の本質
(1) 知的発達症
助けを求めにくい境界知能
(2)自閉スペクトラム症
自分がどう見えるかを捉えにくい
先の見通しを持ちにくい
(3) 注意欠如多動症
不注意・多動性・衝動性をコントロールしにくい
発達障害は「本人ではどうしようもないこと」 など

第4章「社会性の欠如」という困難
授業参観で子どもを叩いたCさん
厳格すぎる対応がもたらすもの
仕事での役割を家庭に持ち込んだケース
中学生の娘と入浴したがる父親 など

第5章「コミュニケーション力の欠如」という困難
泣き声が自分を非難しているように感じたHさん
「共感する力」がないと不適切な子育てに向かう
モノでも扱うように子どもとかかわるIさん
高熱が出ていても病院に連れて行かなかったLさん
「人の表情が読み取れない」という特性
強引に離乳食を食べさせたMさん など

第6章「柔軟性の欠如」という困難
「臨機応変さ」が子育てには必須条件
子どもがやせても母乳にこだわったNさん
完璧主義で離乳食がうまく作れなかったOさん
子どもを必ず迷子にさせてしまうPさん
わが子をGPSで監視するQさん など

第7章「認知の歪み」がもたらす不適切な養育
子どもを置いて出かけ怪我をさせたTさん
妊娠を隠しわが子をゴミ箱に捨てたUさん
「この子は親の私をあざ笑っている」
度を越したわが子への期待
教育虐待につながる認知バイアス
4歳の子をベビーサークルに入れていたZさん
子どもの衰弱に気づけなかったβさん
定型発達の人も要注意 など

第8章 子育てをやり抜くための「多様性」
レトルト料理にも愛情は現れる
がんじがらめの状態を解放するもの
愛や共感が抱けなくとも子育てはできる など

第9章「科学的な子育て」が親を救う
情愛ありきの子育ては時代遅れ
「自分はできる」という感覚を身につける
ノウハウこそが逆境を越える手段となる
複雑さを排除してシンプルな子育てを目指すこと
等身大の子育てをすること
自分のものの見方を点検してみること など

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ひめぴょん

15
子どもや親、もしくは双方に何らかの障害があると大きな事態を招くようなことがある。そんな実例も豊富に紹介されている。周囲からは異様・残酷・理解不能とみられる事例も障害の特性を理解したうえで見るとそれほど不思議はないと思われることもある。子育ては愛情ではなく、具体的でわかりやすい技術(私なりの表現だと「親切にする」)が大事。愛情という抽象的な表現では混乱を招くこともある。障害と診断されていない定型発達の親や子育て支援に携わる専門家にも役立つ内容。以下は文中引用とミニ感想。 他の子と違うことで将来に対する不安を2025/03/13

ソーシャ

6
世間で当然とされている子育てが難しい、発達障害の親の困難さと支援にあたっての考え方を、架空事例や実際にあった事件を紹介しながらわかりやすく解説した本。読みながら実際に経験した例を思い出してしまいました(理解してからがスタートなのですが、わかっていても大変なこともあります)2024/12/31

qrqrqr

4
子供への愛情とは何なのか?何を持って愛情というのか?それに対する回答を示している本である。発達障害への理解も分かりやすく、親子を見る視点が変わる本。2025/03/13

乱読家 護る会支持!

3
「子育ては愛情ではなく、技術である」。なぜなら、発達障害の人の中には、愛情などの抽象的なことを持ち出してもわかりにくかったり、逆に混乱したりしてしまう。具体的でわかりやすい技術を手にすることで、少しでも負担の少ない子育てになる。 親もしくは子が発達障害を持っていた場合の「親の苦悩」に焦点を当てた心理学者の本です。 「子育ては技術」と書きながら、具体的なその技術についての言及が少ないのが残念です。それやったら救いがないがな、、、、2025/06/07

しゅんぺい(笑)

2
青少年に関わる現場にいてもなんとなく感じること。今後、こういう種類の困難がどんどん増えていくんやろうな、と思ってる。2025/02/10

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