内容説明
蔦屋重三郎の原点は吉原にあった。黄表紙や人情本、浮世絵など次々と大ヒットを生み出した。いっぽう幕府による弾圧にもめげず、歌麿に大首絵を描かせたり、政治風刺の黄表紙を出版するなど、反骨精神あふれる蔦重の生涯を天才絵師・戯作者たちと共に描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さぜん
40
NHK「歴史探偵」に出演されている河合氏。蔦重の原点は吉原にありと、生い立ちから反骨精神溢れた出版人へと駆け上がる生涯をわかりやすく解説。楽しみに観ている「べらぼう」の筋書きに重ねつつ読む。蔦重に関わった絵師、戯作者、権力者達が深掘りされ、更に興味が湧く。田沼から定信へと政治に振り回されながらも、策を練り次々とプロデュースしていく気骨が粋だ。蔦重が生んだ文化は脈々と現代に繋がっている。2025/11/12
マカロニ マカロン
17
個人の感想です:B。今週末の『べらぼう』散歩の参考本。NHK『歴史探偵』のオリジナル解説員をされているときの口調が彷彿とされるやさしい文章。本書は蔦重の出版との関わり、それを可能にさせた田沼政治、一点弾圧の時代になった寛政の改革、蔦重及び死後に耕書堂と関わった戯作者、絵師と言う内容。それ以外にサブタイトルに「吉原遊郭の真実」とあるように、吉原遊郭で遊ぶ時の掛かりについても詳しく書かれていて、参考になる。蔦重は大河ドラマのように人たらしで、作家をうまく抱き込み、狂歌というブルー・オーシャンに打って出たという2025/04/30
どら猫さとっち
12
蔦屋重三郎を描いた大河ドラマ「べらぼう」は、吉原の描き方に問題があったけど、瀬川(小芝風花)の登場で話題になったきた感じがある。また蔦屋役の横浜流星の演技も、評価が高いという。蔦屋重三郎の生涯と、吉原の内実、そして蔦屋が手がけた太田南畝や滝沢馬琴、葛飾北斎についても触れている。権力に屈せず、文化で江戸を彩った彼の姿は、現在にも通するところがある。2025/03/18
そうたそ
9
★★★☆☆ 蔦屋重三郎の生涯を、彼の原点とも言える吉原との関係から解説する一冊。蔦重の成した事業について、非常にシンプルにまとめられた内容で、大河の副読本にピッタリな一冊かと思う。田沼意次の時代から、松平定信の時代にかけて、その改革が彼の事業にどのような影響を及ぼしたのか、また時代とともにその事業の内容もどう移り変わっていったのか、丁寧に解説されている。蔦重と吉原との切っても切れない関係を理解できる良書。2025/01/26
pppともろー
6
今年50冊目。「べらぼう」をより良く知るために。反骨精神の賜。早世が惜しまれる。2025/02/27




