- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
学校の勉強で養う「マニュアル力」、知識を組合わせて応用問題を解くことで鍛える「考える力」、新たなフィールドを開拓して、サーベイ、粘る力で問題解決を行う「創造力」。「創造力を発揮しろ!」と言われることはあっても具体的にどのように学べばよいかわからない人は多いのではないだろうか。本書では、東大大学院において著者が学生を指導する際に用いる「論文テーマの見つけ方」などを題材にして、「創造力を鍛える」ための手順を言語化する。具体的に「テーマを決めるまでの四つのステップ」は下記のようなものである。 ◎ステップ1 自分の興味をサーベイ(情報収集・文献の読み込み) ◎ステップ2 「わかっていること」の整理と関連性の分析(情報の整理・分析) ◎ステップ3 「わかっていないこと」の整理と関連性の分析(情報地図の作成・分析) ◎ステップ4 テーマを絞り込むためのリスクの最小化 また、著者は「創造力に才能は必要ない」と断言する。科学上の大発見などは、いずれも「粘る力」によってもたらされたものであるという。本書では、「考える力」の上位概念である「創造力」の養い方を伝授する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カッパ
2
本文から ステップ1自分の興味をサーベイ(情報収集・文献の読み込み)ステップ2「わかっていること」の整理と関連性の分析(情報の整理・分析)ステップ3「わかっていないこと」の整理と関連性の分析(情報地図の作成・分析)ステップ4テーマを絞り込むためのリスクの最小化2025/01/31
Go Extreme
1
創造性の本質: 創造力 ゼロから一 型の理解 組み合わせ オリジナリティ 知識の土台 価値創出 発見プロセス 学習と知識: サーベイ 文献調査 専門知識 知的探求 知識の積み重ね 深掘り学習 テーマと問題発見: 興味確立 問題発見能力 視点の独自性 情報地図 未解決問題の発見 リスクテイク: 谷底の比喩 困難と挑戦 失敗からの学び 不確実性 試行錯誤 才能と努力: 才能の呪縛 努力継続 持久力 長期的視点 自信の形成 成長マインドセット 環境: 好奇心 親子の対話 信頼関係 探求心 柔軟な思考 知的感動2025/02/15
ゆーみん
0
課題を特定しその解を解決するアプローチこそが創造力であると思うと、凡人の小生としてはほっとする。創造力というと無から有を生み出すことと思いがちであるが、決してそうでないということを言われれば、明るい兆しが見えてくる。「戦略の要諦」に通ずるところがある。但し、課題を見るけるのも難しい。それこそ骨の折れる作業である。羽生善治もイチローも続けることが大事でありそれことが才能と言っていたと思う。一遍に高みに辿り着くことは難しい。自分のできる範囲でコツコツと進め、いつか創造力が発言すればと思う。2025/06/07
黒蜜
0
論文を書く際のテーマを決めるのにいかに独創性のあるものを自分で探し、選べるかを主に語る本。仕事の企画や子育てにも応用できる。 情報地図を作り自分が何を知り何を知らないか、どの分野なら誰も手をつけていないかを地道に探すこと。その過程の中で自らの能力は上がっていく。 どんなことも才能はなく地道な努力が独創性の力を養っていく。肝に銘じます。2025/05/22
木霊
0
「マニュアル力⇒考える力⇒独創性」 このプロセスを経ることで創造力を養うことができる。 納得感が強い。 ビジネスにおける分析にも大いに役立つ内容が満載である。2025/02/09