冬眠族の棲む穴

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冬眠族の棲む穴

  • 著者名:標野凪【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 徳間書店(2024/12発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784198659363

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内容説明

25万部突破!ベストセラー「喫茶ドードー」シリーズの標野凪が贈る、二十四節気のショートショート

「甘い香りにくるまって、心ゆくまで眠ってしまおう」

今日もおつかれさまでした。
やさしい季節が心をめぐる、とっておきの物語をあなたに。


(著者より)
心もからだも冷え冷えする夜には、この本を携え、冬眠族の巣穴にすとんと落ちてください。
そんな冬ごもりのおともに、と24の小さな物語を書きました。

日常の延長にある、ほんの少しだけ不思議な世界で繰り広げられるお話を、
季節を繰るようにゆったり楽しんでいただけますと嬉しいです。

どこかにあなたがいる、やもしれません。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

シナモン

117
二十四節気を辿りながら綴られるショートストーリー。本のサイズ感とちょっと不思議な感じがどことなく吉田篤弘さんを思わせる。面白くて一気に読んじゃったけど、手もとに置いて季節ごとに楽しむのもいいかも。優しく温かな読後感。素敵な一冊でした✨私も冬眠族になりたい。寒い冬は冬眠族の穴で眠りたい…😌💘あなたの歩んだ道が、あなたの道です。けれどももし間違ったと思ったら、引き返せばいいじゃないですか。道は長く、続いていて、そしてどこかで繋がっているのですからね。2025/01/02

ままこ

61
万華鏡のような二十四節気ショートショート。ほのぼの系もあるが、くるっと反転したり狂気を含む話もある。〈雨水〉透明感ある切なさと背中合わせの優しさ。〈芒種〉と〈大暑〉は愛が強すぎて怖かった。〈秋分〉月見寺、主人公はあの人か。表題作、ある一定の条件を持つものだけがその穴に辿り着けるという。くつくつとりんごが煮える音が絶え間なく響いている。この場所を想像するだけでなんだか眠くなってくる。私はなんの属性になるんだろうか。日常の中に不思議さがするりと紛れ込む。抒情的な文が緩やかに情景を浮き上がらせ余韻を残す作品。2025/03/05

星群

60
初読み作家さん。少し不思議で優しくなれる二十四節気短編集でした。ここで取り上げたいのは『冬眠族の棲む穴〈大雪〉』と『ペンパル〈立春〉』です。冬、寒くなると何にもしたくない私は、冬眠族の棲む穴をぜひとも見つけなくてはという使命感に燃えています、笑。ペンパルは、こんな風に自分のこと話せる相手がいたらいいなと思ったら、何と相手は!?びっくりでした。2025/06/24

花ママ

60
二十四節気に因んだショートショート短編集。面白い試みだなぁと手に取りました。日常あるかもと思われる話、ウイットにとんだ話、ちょっと不思議な話、狂気をはらんだ話など、季節をめぐるようにゆっくり読んでいきました。すごくよかったです。2025/03/22

シャコタンブルー

55
スナック菓子のように甘みも塩気も苦みあり気軽にサクサクと読める24篇のショートストーリーズだった。シンプルでありながらも哲学的な示唆も存分に味わえて楽しめた。その中でも「ペンパル」と「月見寺」が印象に残った。2025/01/27

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