ノベルズ・エクスプレス もしもわたしがあの子なら

著者名：ことさわみ【作】/あわい【イラスト】

ポプラ社（2024/12発売）

• ISBN：9784591181898

内容説明

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

平凡な自分にモヤモヤとした気持ちを抱えていた中学２年生のひとみは、交通事故に遭い、気づいた時にはクラス１の美少女で人気者のしずかになっていた。そしてしずかはクラス１の嫌われ者押川さんに、押川さんはひとみになっていて……。接点がなかったクラスメイト３名が入れ替わることで、他人の苦労や葛藤を知り、相手も自分も“ありのまま”を肯定できるようになる物語。第12回ポプラズッコケ文学新人賞大賞受賞作！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[モモ]

中学二年生のひとみ、人気者のしずか、おとなしい押川の三人が事故をきっかけに入れかわる。そして、互いに相手の見えなかった苦労などを知る。さくりと読める。

2024/09/01

[ひめか*]

美少女で人気者のしずかに憧れる主人公・ひとみ。一方しずかは、嫌われ者だけど周りを気にせず自分を貫く押川さんに憧れ、押川さんが憧れるのは平凡なひとみ。3人は交通事故をきっかけに入れ替わってしまう！入れ替わることで、他人が自分をどう思っていたのか、思われていたのか気づき、それぞれに悩みがあることを知り、自分の良さにも気づいた。入れ替わったり戻ったり、また別の人に入れ替わったりと少し混乱するが、ストーリーは面白かった。誰かになりたいと思う子供たちに読んでほしいな。入れ替わりが前に進むきっかけになって良かった。

2025/05/01

[まる子]

いきなりの交通事故から始まるこの物語。そこからひとみ、しずか、押川さんが入れ替わった⁉️この入れ替わり、実は…。入れ替わる設定は『君の名は』『おれがあいつであいつがおれで 』などと同じく、他人の身体を借りた変わらない自分の意識は同じ。そこから、それぞれ他人をどう見ていたかが見えてくる。実際に入れ替わりはある事ではないけれど、自分が思っていた「あの人」を知ることで、自分を見つめ直す事はできるはず。第12回ポプラズッコケ文学新人賞大賞受賞作で、著者のことさわみさんのデビュー作。

2024/06/28

[雪丸 風人]

主人公はどこにでもいそうな中学2年生。自身を平凡と信じる彼女が、学校の人気者と嫌われ者を含めた3人の中身が入れ替わる不思議体験を通じて、様々なことを学んでいきます。チェンジ物ってたまに見ますが、三角パターンは珍しいかも？個性が増える分だけ、得られる経験や教訓も増し増しですね。自身の思わぬ魅力や、他人の気苦労に気づき、素直に生き方を変えていく主人公のことを、心から応援したくなりましたよ。自分らしく、自由に、堂々と生きようと思わせてくれるハッピーな展開に、うちの子も大喜びでした。（対象年齢は11歳以上かな？）

2024/07/19

[LUNE MER]

娘がこの本で読書感想文を書くとことで、わしも読んでみた。それまで絡みのなかった同じクラスの女子中学生３人の人格転移、そしてシャッフルを経て次第に判明していく各々の秘密。設定自体は奇抜ではないが、満足感を得られた一冊。

2025/07/24