創元推理文庫<br> きらめく共和国

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創元推理文庫
きらめく共和国

  • 著者名:アンドレス・バルバ【著】/宇野和美【訳】
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • 東京創元社(2025/01発売)
  • 緑が眩しい!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/17)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488552084

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内容説明

1994年、緑のジャングルと茶色い川をかかえる亜熱帯の町に、理解不能な言葉を話す9歳から13歳の子どもたちの集団がどこからともなく現れた。その存在は徐々に大人たちの日常に罅を入れていき、やがてスーパー襲撃事件という大事件を起こす。そして数ヶ月後、32人の子どもたちは一斉に命を落とすに至った──。社会福祉課長としてこの出来事に関わった語り手が、22年後のいま語る、その顛末。現代スペインを代表する作家が描く、子どものかわいらしさと暴力性、野生と文明、そして保護と支配。一読忘れがたき恐るべき寓話が、待望の文庫化。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Porco

21
スペイン語圏の緑と亜熱帯の町サンクリストバル。ハーメルンのそれとは真逆な、ある日町に突如現れた三十二人の謎の子供たちにより巻き起こった現象をドキュメンタリー形式で送る作品。ある1人を除き子供たちの主観や思考は一切言及が無く、大人や同年代の子どもの目線でしか彼らの情報が無いのが、人間性を廃し「三十二人の子供という現象」のように書いているように見える。サンクリストバルの住人へ与えた影響などを見ると、彼らを正しく現象として扱っているのだろう。 (1/2)2026/05/02

本の蟲

14
初読スペイン作家。ジャングルと茶色い河をかかえる、亜熱帯にある架空の町サンクリストバル。その町にいつの間にか現れた32人の浮浪児たち。やがて一斉に命を落とすことになる、お互いに理解不能な言葉で会話する9歳から13歳までの子供たち。彼らが起こす暴力的な事件に町は混乱し…。正体不明の子供たちに対する市の対応や大人たちの反応。彼らにある種の憧れを抱く町の子どもたちと親たちの不安。短い話ながら、大人と子どもの世界やルールの違い。幻想からの反転と過剰反応が起こした結末。様々な要素が織り込まれた寓話で面白かった2025/06/16

ふるい

11
二十二年前、サンクリストバル(架空の街)で起こった三十二人の子どもたちによるスーパーマーケット襲撃事件とその末路が、社会福祉課職員の男性の視点から書かれている。特異な設定だが、未知のものに対するコントロール不能の反応(恐怖、憎悪、支配欲)は、この世のあらゆる場所で起こっているように思える。2025/02/01

Katsuto Yoshinaga

10
1994年、サンクリストバルという亜熱帯の架空の街に、9〜13歳の32人の子供たちが、どこからともなく現れる。そこで起きた出来事や事件、顛末を当時の社会福祉課の課長が、22年後に語るという体裁のノンフィクション風寓話。「馴らすとは関係を作ること」「俺は君を必要としていないし、君も俺が必要じゃない。でも、君が俺を馴らしたら、俺たちはお互いが必要になる」とある。本作は”馴らされていないもの”と”馴らしていないもの”のディスコミュニケーションのような不穏さが溢れている。ただ、なぜか凄く読みにくい作品だった。2026/02/18

ふゆきち

4
超常現象はなくても得体の知れなさが怖い一冊。ノンフィクションかのような書き方がマッチしています。2025/06/12

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