創元文芸文庫<br> あの図書館の彼女たち

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創元文芸文庫
あの図書館の彼女たち

  • ISBN:9784488805050

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内容説明

1939年パリ。20歳のオディールは、アメリカ図書館の司書に採用された。本好きな彼女は女性館長や同僚、個性豊かな図書館利用者たちとの絆を深めていく。やがてドイツとの戦争が始まり、図書館は病院や戦地にいる兵士に本を送るプロジェクトを開始する。だがドイツ軍がパリを占領し、ユダヤ人の利用者に危機が訪れ……。1983年アメリカ。12歳の少女リリーは、“戦争花嫁”と呼ばれる孤独な隣人オディールの謎めいた過去が気になりはじめ……。ある女性の人生を通して、人々にかけがえのない本を届け続けた図書館員たちの勇気を伝える感動作。/解説=山崎まどか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆのん

47
作者の2作目を出版社より頂いたプルーフで読んでとても良かったので早速1作目である本書を読むことに。今回は第二次世界大戦下での話。本を愛する女性が主人公。周囲の人々や、取り巻く環境、平和な日常から戦争へと突入し、大きく変わる人生を描きつつ、年老いてからのアメリカでの生活や友情、過去への思いと戦争に翻弄され、それでも本を愛し、守る闘いをしてきた女性の物語。戦争中にはあったであろう理不尽で恐ろしい環境で、家族や友人、本に対する愛情や、若さゆえ、人であるゆえの間違いに主人公と共に一喜一憂しながら読んだ。2026/01/15

kaoriction

23
すべての、本を愛し、図書館を愛する人たちへ。文学を愛し、図書館で育った人たちへ 私はこの一冊を切にお薦めする。きらめく宝石よりも 紙を、本を欲するアナタにも。特に大きな出来事や展開があるわけではないが(戦争という大きすぎる出来事はあるけれど)、みんなの日常、心情を丁寧に追いかけるような物語。本との出会いと人との出会い、友との出会い。関わり方。そして、別れ。生きてゆく上で大切な瞬間と言葉。素敵な言葉の数々。何より、こういう何事もない日々に好きな本を好きなだけ読むことのできる幸せ。私はこれからも本を読みます。2025/08/25

ごへいもち

17
戦争は本当に残酷。登場人物たちはなぜこんなに軽率なの?でもその二つが無ければ小説にはならないんだけれど2026/01/14

NakaTaka

8
久しぶりに読み応えのある小説を読んだ。舞台は第二次世界大戦時のパリのアメリカ図書館と1980年代のアメリカ西部モンタナ州の小さな町。主人公オディールの若い頃図書館勤務していた時代と高齢となった現在。第二次世界大戦時、パリはナチスの占領下にあり、閉鎖せざるを得ない図書館もあった。そのような状況下でアメリカ図書館はどうだったのか?実話を元に緊迫感を伴いながら話は進む。一方、こんなに図書館を愛する主人公がなぜアメリカに来たのか?他人と相容れないオディールに、隣に住むリリーが次第に関わっていく。人間の弱さ強さ。2025/05/01

macky

3
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ ALP(アメリカ図書館、パリ)という場所をこの本で初めて知った。WW2時のパリの空気感がひしひしと伝わる物語、そこに様々な文学作品の名前が登場してきて、それだけでも興味深いが、それとは別に、人として大切な言葉をいくつも授けてくれた一冊。特に印象的だったのは「ひとを自分が望むようにではなく、そのひとのままに受け入れなさい」というフレーズ。そして、原書タイトルとは大幅に異なる日本語タイトルはこれこそ翻訳者の妙だなと思う。2026/02/14

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