ちくまプリマー新書<br> イスラームからお金を考える

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ちくまプリマー新書
イスラームからお金を考える

  • 著者名:長岡慎介【著者】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 筑摩書房(2024/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480685070

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内容説明

(1)イスラームには利子の禁止や喜捨の義務など信仰に基づいた経済の仕組みがある。今急速に発展しつつあり、世界の金融危機にも揺るがないイスラーム経済とは? (2)お金のもうけ方について独自の教えがあるイスラーム。利子の禁止や喜捨の義務など信仰に基づいた経済の仕組みとは? 急速に発展してきているイスラーム経済の知恵に学べば金融資本主義を乗り越えられる!? (3)お金もうけが天国へのパスポート。/イスラームの世界では、助け合い精神で経済が回っている。お金を持っている人が持っていない人へ与える喜捨や銀行が無利子で事業へ出資し、儲けが出たら分配するムダーラバという仕組みだ。どちらも自分の利益のためにお金を使うのではなく、信仰に基づいた行動なのだ。現在の金融資本主義社会が抱える問題と限界を克服する、古くて新しい考え方、それが「イスラーム経済」だ。

目次

はじめに/第1章 イスラーム世界へようこそ! /世界に広がるイスラーム/飛躍するイスラーム世界/イスラームにおける神様と人間/なぜイスラームを信仰するのか? /イスラームにおける自分と他人/イスラーム世界はどこにある? /文明としてのイスラーム/第2章 つながる信仰と金もうけ/商人フレンドリーな宗教/金もうけが天国に直結する!? /イスラーム的に金もうけをするって何だ? /利子の禁止/なぜ利子が禁止されるのか? /ギャンブルの禁止/喜捨の義務/この世のものは誰のものか? /第3章 無利子銀行の挑戦/利子のない銀行は可能なのか? /ムスリム商人の経験に学ぶ/無利子銀行のしくみ/無利子銀行のはじまり/無利子銀行の発展/日常化する無利子銀行/第4章 伝統と革新のイスラーム式助け合い/満ちあふれる思いやりの精神/イスラーム世界の繁栄を支えたワクフ/連綿と受け継がれる助け合いの伝統/進化するイスラーム式助け合い(1)ワクフの再生/進化するイスラーム式助け合い(2)サイバー空間の活用/第5章 イスラーム経済の知恵から学ぶ/資本主義とは何だろうか? /飽くなき儲けと成長を求めて/金融化する資本主義とその限界/金融資本主義を乗り越えるために/共産主義とイスラーム経済を分けるもの/無利子銀行の知恵/イスラーム式助け合いの知恵(1)/イスラーム式助け合いの知恵(2)/イスラーム経済を活用することは可能なのか? /イスラーム文明の歴史から学ぶ/私たちが育んできた経済の知恵を見つめ直す/おわりに/トピック別 次に読む5冊

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

108
資本主義の行詰まりが指摘される現代、マルクス主義経済が見直されているようだが、著者はイスラム経済に注目する。確かに、その基本となる、①利子の禁止、②ギャンブルの禁止、③喜捨の義務という3つの原則は、金融と投機と強欲の資本主義、不労所得の繁栄という現代社会へのアンチテーゼである。プリマー新書としての問題提起には納得だが、アッラーへの絶対帰依という信仰に支えられた経済システムが普遍化できるのか、リーマンショックでイスラムの無利子銀行の被害は最小限だったというのは本当かなど、もっともっと深く知りたいと思う。2025/02/03

さとうしん

18
イスラーム圏で行われてきたムダーラバという商売、投資の方法、そしてそれを応用した無利子銀行など、資本主義経済のアンチテーゼとしてイスラーム経済を解説していく。どこかで見たような方法だなと思ったら、終盤で西欧もイスラーム経済の発想を取り入れていたことや、本邦の頼母子講がムダーラバの発想に類似していることが指摘される。「国家の体制や社会が異なる」なんてことは言わず、我々とは違う経済のあり方にも注目していくべきと思わせられる。2025/02/07

どら猫さとっち

10
イスラームというと宗教のことが真っ先に思い浮かぶが、経済も独特の考えがある。ただの金儲けに留まるのではなく、お金がない人たちにも商売ができるようにして、その儲けを分け合うというもの。助け合いの精神が、国を豊かにする。社会にも人々にも豊かになれるのが、イスラームの経済なのだ。お金だけじゃない、経済の哲学が本書にある。経済界の人たちに、本書を読ませたい。2025/03/08

pppともろー

8
これは目から鱗。イスラームがお金儲けを肯定する理由や他人のために協力する理由など。学ぶべき・利用できるところが多い。2025/01/09

takakomama

6
イスラーム経済では利子を禁止していることを社会人講座で知りました。無利子銀行などのシステムが具体的によくわかりました。「自分が救われたいという利己的な思いが先にあって、その目的達成のために人助けが行われている。人知れずひっそりと行うことが望ましい」という、利己と利他が両立する「利己的利他精神」だと、寄付や人助けをしたくなると思います。 2025/10/12

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