ちくま新書<br> 組織論の名著30

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ちくま新書
組織論の名著30

  • 著者名:高尾義明【著者】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 筑摩書房(2024/12発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480076625

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内容説明

私たち人間は、組織をつくることで繁栄を遂げてきた。20世紀に興隆する組織論は、企業組織のあり方の探究などわめて実務的な面をもちつつも、他方で集団を形成し協働するという人間本性に根ざした学際的な学問だ。本書では、バーナード『経営者の役割』やウェーバー『支配について』といった近代組織の基底をなす議論から、リーダーシップ論、組織文化論、組織学習論、意思決定理論、さらにはオライリー&タッシュマン『両利きの経営』といった近年の著作まで国内外の名著30冊を精選。組織に生きるすべての人に向けられた最良のガイド。

目次

はじめに/第1章 組織論の古典/1 チェスター・バーナード『経営者の役割』──組織論ここに始まる/2 ハーバート・サイモン『経営行動』──合理性の限界と組織/3 ジェームズ・マーチ&ハーバート・サイモン『オーガニゼーションズ』──組織研究の統合プログラム/4 リチャード・サイアート&ジェームズ・マーチ『企業の行動理論』──たくさんの小さなアイデア/第2章 近代と組織/5 マックス・ウェーバー『支配について』──組織論のもう一つの源流としての官僚制論/6 佐藤俊樹『近代・組織・資本主義』──近代と組織の不可分性/7 フレデリック・テイラー『科学的管理法』──組織的怠業と科学的タスク設定/8 ピーター・ドラッカー『企業とは何か』──大規模組織のあるべき姿/第3章 合理的システムとしての組織/9 沼上幹『組織デザイン』──分業と調整の現実的デザインに向けて/10 アルフレッド・チャンドラー『組織は戦略に従う』──事業部制組織というイノベーション/11 ジェームズ・トンプソン『行為する組織』──不確実性にどう向き合うか/12 オリバー・ウィリアムソン『市場と企業組織』──組織への取引コスト・アプローチ/第4章 創発的システムとしての組織/13 フリッツ・レスリスバーガー『経営と勤労意欲』──ホーソン研究がもたらした影響/14 フィリップ・セルズニック『組織とリーダーシップ』──経営者の制度的リーダーシップ/15 マーク・グラノヴェター『転職』──ネットワークから埋め込みへ/16 エドガー・シャイン他『DECの興亡』──組織文化のインパクト/17 カール・ワイク『センスメーキングインオーガニゼーションズ』──センスメーキングの手がかりとして/第5章 組織におけるプロセスと人/18 ジェームズ・マーチ&ヨハン・オルセン『組織におけるあいまいさと決定』──ゴミ箱モデルから意思決定を見る/19 マックス・ベイザーマン&ドン・ムーア『行動意思決定論』──ヒューリスティックが招く落とし穴/20 フレデリック・ハーズバーグ『仕事と人間性』──動機づけ要因としての仕事内容/21 ヘンリー・ミンツバーグ『マネジャーの仕事』──マネジャーは何をしているのか/22 ジョセフ・バダラッコ『静かなリーダーシップ』──ヒーローだけがリーダーシップを発揮するのか/23 ロザベス・カンター『企業のなかの男と女』──紅一点はなぜつらいのか/第6章 現実への適用/24 戸部良一他『失敗の本質』──日本の組織は生まれ変わったか/25 服部泰宏『組織行動論の考え方・使い方』──研究と実践の実りある関係に向けて/26 清水剛『感染症と経営』──コロナ禍を忘れないために/第7章 組織の変革とイノベーション/27 ピーター・センゲ『学習する組織』──システム思考を活かす/28 野中郁次郎・竹内弘高『知識創造企業』──知識創造のダイナミクス/29 クレイトン・クリステンセン『イノベーションのジレンマ』──ジレンマをもたらす組織的メカニズム/30 チャールズ・オライリー&マイケル・タッシュマン『両利きの経営』──探索と深耕の両立/あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

45
学び直しに。バーナード、サイモン、レスリスバーガー、ドラッカー、センゲ、野中郁次郎、という方々を知っていたが、他の人は知らないかった。野中先生の『知識創造企業』は、ブックオフプラスで見たことがあった。SECIモデル。共同化、表出化、連結化、内面化(255頁~)。マイケル・ポランニーの暗黙知を利用した図式がある(256頁)。他、ムーアのところで、「倫理観の限界」というのは気になった。ベイザーマンによると、高潔な人材ですら、倫理的に問題のある行動をしてしまいかねない。『倫理の死角』があるという(185頁)。2025/01/31

ぷほは

4
別にまとめ記事でよいのでは?という人もいるかもしれないが、書店や図書館の棚を見るだけでは「どこから」読めばよいか分からない、さらには手に取ってみても「どのように」読めばよいかわからない、そういう時にこういう本が役に立つ。30冊を説明するために他の2~3冊も紹介されるので、つごう50冊くらいのレファレンスによって直近のマッピングができる。もちろんそれも著者自身の視角が強いのだけれど、それを踏まえて今度はジャーナル誌の研究動向やソフトカバーの概説書などに進めばよい。経営・社会学系が多く、心理学系はやや少なめ。2024/12/28

たむ

2
流し読みというのが正しい。組織デザインという書籍が入門書として非常に良いようなので読んで見たいと思う(というか、積読中・・・入門書でよかった)。 ピーター・ドラッカーは科学的・分析できてはないという理由でアメリカの経営者には読まれていないという話は初めて知った。2025/07/27

ぽん

1
この手の本にありがちだけど、紹介する本によって濃淡を感じる。それが著者の書きやすさや熱量の問題なのか、そうでないのかは少し気にかかる。/組織論って、冒頭で著者が述べるとおり、多様な学問関心があって決して経営学オンリーではないと思うんだが。2025/05/25

しまうま

1
この中から10冊読みたいと思った。2025/05/13

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