内容説明
伊坂幸太郎デビュー25周年記念書き下ろし作品。
これはディストピア小説か? ユートピア小説か?
所在不明の人工知能〈天軸〉の暴走で、世界が混乱に陥る近未来。
開発者が遺した絵画〈楽園〉を手掛かりに
五十九彦(ごじゅくひこ)、三瑚嬢(さんごじょう)、蝶八隗(ちょうはっかい)の選ばれし3人は、
〈天軸〉の在処を探す旅に出る――。
書き下ろしの短編小説を、気鋭のアーティスト、井出静佳の
装画・挿絵とともに味わう「伊坂幸太郎史上最も美しい1冊」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
577
伊坂 幸太郎は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。著者作家デビュー25周年記念書下ろし作品は、著者版西遊記、著者史上最も美しい装幀の中篇、SFディストピア人類滅亡警鐘寓話でした。本書は、これで好いですが、著者25周年記念の長編も期待します。 https://www.chuko.co.jp/special/rakuennorakuen/2025/02/09
たっくん
508
各国都市部での大規模停電、強毒性ウィルスの蔓延、大地震発生、高速増殖炉放射能漏れなど、世界は「世の終わりは釣瓶落とし」休息に混乱していった。これらすべての原因は、人工知能「天軸」の暴走と思われた。開発者は謎の人物「先生」・・選ばれし、驚異的な免疫力を持つ三人(五十九彦・三瑚嬢・蝶八隗)は、飛行機事故と開発者「先生」が残した樹の絵画「楽園」を手掛かりに、暴走する「天軸」の所在に迫るが・・旅路の果てに三人が見た意外な光景、自然はかくも偉大なのか。色々考えさせられる一冊。良書、お勧めです。2025/08/06
うっちー
440
人間は本当に進歩しているのかと考えさせられました2025/02/21
いなばさくら
421
全単行本を読んでる伊坂幸太郎さんの新作、広義のミステリです。期待値MAXで手に取ったのですが、第一印象は「薄っす!」絵本仕立てだった「クリスマスを探偵と」と似たような読後感です。帯にはユートピアかディストピアかなんてあおってますが、わたしは完全にあっちにしか読めませんでした。一部ずっと前の作品の世界観に隣接するくだりもあり従来ファンには嬉しい仕様ではあるのですが、でもやっぱりもっと長いページで伊坂さんの小説を読みたいです。ギャングシリーズの続編なんか難しいかなぁ。2025/01/26
キンチョール
414
短い小説でしたが、心にささる文章が多くてもう一度じっくりかみしめながら読みたいです2025/02/11
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