光文社新書<br> 哲学古典授業 ミル『自由論』の歩き方

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光文社新書
哲学古典授業 ミル『自由論』の歩き方

  • 著者名:児玉聡
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 光文社(2024/12発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334105082

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内容説明

『自由論』は「自由とは何か」「なぜ自由が大切なのか」という永遠に議論の続くテーマに鋭く切り込んだ、現代人にとっても必読の書である。本書では、一般的に難解とされる哲学古典を、講義形式でわかりやすく読み解いていく。「光文社古典新訳文庫」を底本として、京都大学の哲学の講義をベースに、哲学者自身の波乱万丈な人生が著者に与えた影響や、学生との質疑応答なども交えて親しみやすく説く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buuupuuu

19
現代では、情報を広く共有することが容易になったが、その反面、それが画一化を促進してしまう。また誰でも自分の意見を発信できるようになったが、それが「普通」の意見を蔓延らせてしまう。このような状況は、まさにミルが危惧したような状況なのかもしれない。本書では、どこまでが危害となるのかの線引きが難しいという問題に触れているが、どこからが「多数者の専制」なのかというのも、気になるところだ。たとえば一人の人が「○○は××の職に相応しくない」と言えば、これは個人の意見だが、一万人が言えば、それだけで圧力となるだろう。2025/02/14

ロビン

16
ミル『自由論』の愛読者として、より深く読む一助になるかと一読してみたが、これはどうやら『自由論』を読んだことがない人に向けて書かれた本、つまり入門書だと気づきがっくり。京都大学文学部での講義に基づいているので、学生の意見がいくつか紹介されているのは面白かったが・・。ミルと妻ハリエットのことにやや紙幅を割いたり、現代の問題(安楽死や同性婚など)に引き付けて読み解いているので、親切だし分かりやすいのだが、自力で『自由論』本文を読める人にはそこまで必要な本ではないと思う。2025/04/19

ソーシャ

10
J.S.ミル『自由論』で議論されている内容を、関連する現代の色々な話題にも言及しながらわかりやすく解説していく新書。京都大学での講義が元になっていて学生のコメントも紹介されています。「古典を読むときには現代的な問題意識を持ち込まずに読むべき」という関口正司先生の考え方とは真逆のスタイルですが、倫理学者が現実の問題についてどうやって考えていくのかを実演してくれているという意味でも読む価値がある本かなと思います。この本で言われている普通規範についてはわたしも色々思うところがありますね…2025/01/05

じゅん。

10
現代での事例と照らし合わせることで、ミルの自由論を解釈したり、あるいは、学生との対話のような箇所も良くて、そんな風にも考えられるんだと膝をうつ。2024/12/20

sk

8
とても読みやすくわかりやすい2025/05/30

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