角川新書<br> 小牧・長久手合戦 秀吉と家康、天下分け目の真相

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角川新書
小牧・長久手合戦 秀吉と家康、天下分け目の真相

  • 著者名:平山優【著者】
  • 価格 ¥1,210(本体¥1,100)
  • KADOKAWA(2024/12発売)
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  • ISBN:9784040824949

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内容説明

「秀吉と家康の合戦」や「秀吉生涯唯一の敗戦」などと言われる、小牧・長久手合戦。実は秀吉と当時織田家の頂点にいた信雄による、天下を争う戦いだった。気鋭の歴史学者が史料を博捜し、新しい合戦像に迫る!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

135
関ヶ原に比べ日本史上の扱いが小さい小牧・長久手の合戦だが、その重要性は劣らず大きかったとわかる。本能寺以後も形式上は続いていた織田体制から、秀吉政権に移行する決定的な契機になったのだから。強いリーダーでなければ家が保てない戦国時代にあって、秀吉に連敗し和睦に追い込まれた信雄は信長の後継者に不適格だと暴露してしまった。一方で局地戦とはいえ長久手で勝利した家康は、戦略的には敗北したが広く人望を集めるに至った。世の人びとが天下の行方を左右すると認識していた点で、確かに本当の意味で天下分け目の合戦といえるだろう。2025/02/09

名古屋ケムンパス

44
「小牧・長久手の戦い」の歴史的意義を詳らかにし、本能寺の変の後、清須会議の合意にも拘わらず、織田政権が崩壊していった謎が丹念に解き明かされます。合戦の尾張周辺の地のみならず、関東、北陸、畿内、西国、四国の大名らをも巻き込んだ多角化した抗争のうえ、織田体制下の主従が逆転した過程が参戦の武将たちの戦績とともに克明にされます。日本史の教科書が省略しがちな「第一の天下分け目の戦い」の骨太のサブノートです。2025/02/25

のぶのぶ

38
織田信雄と徳川家康vs豊臣秀吉。小牧長久手で行われた戦い以外でも戦いが行われ、織田体制の維持か、秀吉が覆すか。信雄が秀吉になびく家老を誅すところから始まる。濃尾平野をめぐる陣取り合戦。川が今と違い、枝分かれ、島のようになっている。もちろん、小牧長久手で行われた三河中入りの攻防は面白い。犬山城、小牧山城、白山林合戦古戦場、長久手、岩崎城、岡崎城と実際に行ってみると位置関係や距離感が分かり、歴史散策はやめられない。ミスターこまなが内貴健太さんの著書をガイドブックに家康が秀吉に屈するまで網羅、語り尽くせぬ面白さ2025/02/17

よっち

35
小牧・長久手合戦。秀吉政権を成立させ、さらに後の家康の天下取りの起点にもなった、羽柴vs織田&徳川による真の「天下分け目の戦い」の全貌を明かした1冊。信長の武田攻めから本能寺の変に至る流れと織田政権の動揺。清須会議による織田体制の成立と、小牧・長久手合戦に至るまでの経緯。濃尾平野の地形と両軍の布陣、小牧・長久手合戦と周辺諸国の動向。 戦局の転換とこの戦いがもたらしたもの。信長父子の横死後も形の上では「織田体制」は維持継続されていたこと、その崩壊の直接のきっかけとなった合戦の解説はなかなか興味深かったです。2025/02/11

みこ

29
いや、タイトルがすでにミスリード。秀吉VS家康の印象が強い小牧・長久手の戦いだが実際にはまだ清州会議後の織田体制が続いており、織田政権下における信雄VS秀吉というのが実際のところ。ただ、西は毛利あたりから東は北条・上杉あたりまでを巻き込んでおり、関が原並みのスケールで天下分け目というのは本質を突いている。この合戦を持って秀吉が天下人となったという認識でよさそう。相手が悪かっただけでそれなりに頑張っていた信雄の評価はちょっとだけ上がったかも。逆に晩節を汚した滝川一益の評価が下がってしまった。2025/01/26

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