内容説明
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根本的に重要な問題については常に、互いに意見が分かれる。神は存在するのか?最新の科学的知見は信用できるのか?男女の間に生まれつきの心理的な違いはあるのか?本書はこのような問題に取り組む上での哲学の役割を、4つの章で説明している。人間であることの意味、公的な議論への関わり方、科学や宗教と哲学の関係、道徳的選択の本質などについて考察している。哲学は単なる抽象的な試みではなく、実践的なレベルで問題に取り組むもので、哲学者は現実の状況からインスピレーションを得る。哲学の核心は、いかに生きるか、いかに私たちが住む世界を理解するかということである。哲学は、私たちの議論を明確かつ体系的に考察し、私たちの隠れた前提を明らかにするためのツールやテクニックの集合体であり、私たちが何を信じ、どのように行動すべきかについて、より多くの情報に基づいた選択をするのに役立つ。哲学はどこにでもあり、誰にでも開かれている。
目次
序文
第1章 自己を理解すること
第2章 公共的討論を理解する
第3章 世界を理解すること
第4章 いかに行為すべきか
終章
推薦文献
勘訳者あとがき
感想・レビュー
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Go Extreme
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いかに生きるか 世界を理解する ツールやテクニックの集合体 人間であることの意味 死後も存在し続けるのか 唯物論 心と脳の関係 自由意志 脳の錯覚 リベットの実験 公共的議論 エビデンスの重要性 信念が正しいこと 帰納法の問題 デマカセ 世界の本質 思考実験 理論的徳目 道徳的選択 越えてはいけない一線 道徳的監視 法的監視 成文法と道徳律 批判的思考 理性的な内省 功利主義 人権を尊重する 自然哲学 科学の誕生 懐疑的な哲学的問い 明晰に考える 道徳哲学 哲学することを通して2025/04/13
k inoue
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短い本の中に哲学のエッセンスが詰め込まれている。 哲学が身近な生活の中に潜んでいる事を教えてくれる。2025/02/25