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内容説明
◆あなたが「余命1年」と宣告されたら……
人は死を目前にして感じる魂の痛みがあります。
それは「身体的苦痛」「経済的苦痛」「社会的苦痛」とは別の、
自分自身の内面に向き合う人生の意味を求める心の叫びです。
脳梗塞など3度の死の淵から生還した老ジャーナリストが抱いた、
魂の痛みに救いを求め、終末期医療の現場やこれまでの取材を通じて、
魂の痛みの正体を探るとともに、自身の救いを求める旅に……。
◆これほど生と死を身近に感じることはなかった
2017年、これほど生と死を感じる年はないのではないでしょうか。
北朝鮮のミサイル発射から、身近なところでは多くの水害、
そして、たくさんの勇気を与えてくれた小林麻央さんの死など、
私たちは「生きることの意味」や「生きていることへの感謝」を
より実感したのではないでしょうか。
死への恐怖は誰にでもあります。
しかし、死はいつ訪れるかわからないものです。
もしあなたが突然、「余命1年」と宣告されたら……
◆魂の痛み=スピリチュアルペインを克服する
人は死を意識した時に生じる痛みが存在します。
治療後の痛みや後遺症で、
今までできていたことができなくなってしまう身体的苦痛。
治療費やこれからの生活に不安を抱く経済的苦痛、
家族や周りの人に迷惑をかけてしまうという社会的苦痛です。
しかし、患者にとっての最も大きな痛みには、
魂の痛み=スピリチュアルペインというものがあります。
スピリチュアルペインとは、
「死ぬことが怖くて不安でしょうがない」
「孤独でつらい」
「自分の世界が壊れたみたいで生きていることが苦しい」
「自分の生きる意味や価値がわからなくなった」
「なぜ自分だけこんなつらい苦しみを味わわなければならないのか」
「家族と二度と会えなくなると思うとつらい」
というような、心の内面にそった痛みなのです。
◆誰もが魂の痛みを感じ、乗り越えていく
本書の著者は過去に3度、脳疾患の病気に襲われ、
スピリチュアルペインを感じ、
現在も半身不随の後遺症と闘いながら執筆に臨みました。
人はなぜスピリチュアルペインを抱くのか?
。
自分自身も抱いたスピリチュアルペインから脱出を試み、
取材という旅に出たのです。
聖路加国際病院のチャプレンのケア現場の話を聞き、
かつて氏が取材して出会った人たちから
スピリチュアルペインを乗り越えていきます。
・参議院議員の三原じゅん子さん
・元横浜ベイスターズ投手の故・盛田幸妃さん
・女優の音無美紀子さん
・華道家の假屋崎省吾さん
・俳優の故・萩原流行さん
・元NHKアナウンサーの山川静夫さん
・日産GT-R開発者の水野和敏さん
スピリチュアルペインというテーマを軸に
悲喜こもごもストーリーが展開します。
あなたも人生に一度は必ず抱く魂の痛み、
「いい人生だった」と言える生き方を考えさせられるはずです。