人間・AI・動物

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人間・AI・動物

  • 著者名:片桐雅隆【著】
  • 価格 ¥2,640(本体¥2,400)
  • 丸善出版(2024/12発売)
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  • ISBN:9784621306635

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内容説明

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人間の社会を構成する「人間」とは誰だろうか。今まで、社会のメンバーとされてきた人間は男性や健常者であって、女性や障害者はメンバーから排除されてきたのだろうか。また、今日、AIの進展でロボットが人間の日常生活にも浸透し、一方で、動物も人間と同じ知覚や権利をもつと見なされるようになってきた。では、ロボットや動物は人間と同じ社会のメンバーなのだろうか。「人間とは何か」、「誰が社会のメンバーか」が今日ほど問われている時代はない。それらの問いに社会学の視点から取り組んだのが本書である。

目次

序章 「人間とは何か」の問い---ポストヒューマンという視点
第1章 ポストヒューマン論は何を問うのか---人間・AI・動物
【I部】 「誰が社会のメンバーか」をめぐる問い
第2章 人間の誰が社会のメンバーか---コスモポリタニズムとポストヒューマン論
第3章 ロボット・動物・サイボーグは社会のメンバーか---ロボット・動物・サイボーグの権利論から考える
【II部】 相互行為・他者理解をめぐる問い
第4章 AI・動物は理解できるか---相互行為・他者理解をめぐって
第5章 AIは偏見をもたないか--AIとリアリズム
終章 人文・社会科学の危機?---2つのポスト人文学
あとがき
文献リスト
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひつまぶし

4
どうなれば人間と同等かそれ以上のAIを開発できたことになるのか。そのようなAIと人間はどう付き合えばよいのかを問う。分析視角の一つとして認知社会学への言及があるが、カテゴリー化を社会構想の手がかりとしないなら、あえてこの言葉を使う必要はないと思う。人間並みのAIを開発できるできない以前に、人間の認知能力がどういうものであるか人間に分かるのだろうか。そこには意識や心の問題がかかわっていて、これらは近代になって作られたものである可能性に前著で触れられていた。認知社会学はもっと根本的な問題提起ができるはずだ。2025/03/19

ぷほは

3
電池と爆弾を一緒に持ってきちゃう式のAIのアホさを指摘する議論は知識の有意性による人との区別であり、ぼっちちゃんみたいなのもいるしなぁ~で説得力が終わる。関係論的な文脈は主体性を状況依存≒環境適応的に限界づけるやり方で、AGIL図式と同じ罠がある気がする。鍵は人間概念における不定性と同一性の両立という、先験的=経験的二重体の議論と、自己産出ではなく他己産出(神や法人やAIといった他の主体を生み出す力)の方にあるのではという気がした。チューリングテストがパッシングの応用というハラウェイの指摘には唸らされた。2023/02/01

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